RAKUS Developers Blog | ラクス エンジニアブログ

株式会社ラクスのITエンジニアによる技術ブログです。

Codex UserコミュニティイベントにLT登壇してきました

はじめに

今年はまだ1回もK-POPのライブに行けてない、楽楽債権管理チームの冨澤です。
3月末に行われたサイバーエージェントさんとOpenAI Japanさんが主催するCodex Userコミュニティイベントで、LT登壇をしてきました!

cyberagent.connpass.com

本記事ではLT内容の解説と学んだ内容をお届けします。

本イベントについて

OpenAIのコーディングエージェントである「Codex」に関連する発表を通じて、実践知の共有を行うことが目的のイベントです。
詳細や登壇資料はこちらからご覧ください。
イベント資料一覧

登壇内容の解説

まずは私のLT内容の解説から。
資料はこちら↓

speakerdeck.com

詳細はスライドに譲りますが、チーム内で比較的実装が簡単なCRUD API 5本をCodex CLIでどう実装できるだろう、という疑問から検証を始めました。
実は既に他のコーディングエージェントを利用して同様の検証を行なっていたんですが、Codexの強みや違いなどを明確にし、開発時におけるより適切なツールの選択や運用ができるのではないかとも考えていました。

スライドの最初の失敗から学んだこと、改善、運用の工夫の大部分は、特定のコーディングエージェントに限らない内容だなと、検証を通じて理解することができました。
特に「明確な完了条件」は自己ループ的にエージェントが改善できるようになるので、必須で取り入れるべき工夫だと感じました。この工夫の前後だと全く違う品質のアウトプットが出てくるので、まだ違いを感じたことのない方は是非試してみてください。
コンテキストエンジニアリング本の第3章の指示プロンプト開発の基礎にも同様のことが書かれており、私はこの内容を参考にプロンプトを考えていました。

他のコーディングエージェントとの違いは、承認系で顕著に見られました。
Codex CLIはapproval_policyやsandboxの思想が操作感としても表れており、ここは苦戦しました。個人的にCodexは与えられた閉じた環境で大活躍する性格かなと感じています。
今回は検証利用だったので都度承認を行いましたが、例えばこれがもっと並列数が増えると開発や管理が難しくなるので、設定も含め開発環境整備は必須事項だなと思いました。

またSubAgentsの動きを細かく確認する目的でCodex appを利用しましたがかなり使いやすく、変にCLIにこだわるより、こうしたエコシステムを上手く活用する方が健全だと感じました。

他の方のLT登壇

まずトップバッターの瀬良さんの発表では、ワークフローを管理するための手段としてSkillを活用した話がありました。(事例紹介記事
特定の作業を整理したSkillを用意して、適切なタイミングで呼び出すことで小規模な改善をより迅速にリリースできるようになったそうです。

実は今回の自分の検証でもSkillを利用して、実装後のフォーマットやテスト実行、差分比較した上でのレビューまでを一気に行いました。
このように整備しておくことで、Codexが作業を終えた時点である程度の品質を担保できている状態にまで持っていくことができました。この体験が凄く良いです。

また今回は検証できませんでしたが、いずれはAPI実装時は並行してAPIテストを作成することでより良い開発になるのではないかと考えていました。
そしてまさに、瀬良さんも同様の取り組みを行なっており、検証品質向上のSkillを作成してワークフローに組み込んでいるという話もしていました。
SDKとクラウドサービスのバックエンドAPIという少し性質が違う話かと思いますが、自己検証できる材料を丁寧に増やしより品質を高める仕組みを構築する、という観点では同じ考えができるんだなと学びになりました。

他にもKuuさんの確定申告、鈴木さんの開発フロー改善、鷹雄さんのサイバーエージェントさんでのCodex導入についての話があり、丁度自分の情報収集の仕組みや、個人開発の進め方、加えてラクス社内のAI活用が上手な人の事例をもっと知りたかったので、様々な視点での発表がとても学びになりました!

まとめ

今回の検証で、Codexはローカルでインタラクティブに開発を進める形式よりも、クラウドなど閉じた環境を整備し、そこで自由に動いてもらう方が効果を発揮しやすいのかなと感じました。
もちろんCodex appなど他のエコシステムも今後充実していくと思います!どんな進化が待っているか楽しみです!

そして、私にとって初めての外部登壇でしたが、会社からも応援が来ていて大変心強かったです!
懇親会でお話しした方と経験したことや成功/失敗したことを共有し合えて、登壇以外でも学びになることが多く、チャンスがあれば是非継続していきいたいなと感じました。
スタッフの皆さま、登壇者の皆さま、企画運営本当にありがとうございました!

Copyright © RAKUS Co., Ltd. All rights reserved.