こんにちは、ラクスひぐちです。
07/21(火) に開催された「Developers Summit 2020 Summer」に参加しました。
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20200721#outline
今回はオンライン開催ということで参加された方も多かったのでないでしょうか。
参加した4つのセッションの中で特に気になったセッションについて感想を書いていこうと思います。
エンジニアリングが組織に広がる「乳化」を目指すための取り組み
READYFOR株式会社 VPoE伊藤 博志(通称:いとひろ)さんが登壇してらっしゃいました。
開発プロセス枠ですね。
スライドは下記になります。
speakerdeck.com
READYFORさんが掲げる「乳化」とは、
* 組織の中にエンジニアリングが自然に溶け込んでいる状態
* 既存の価値観とテクノロジーが融合することによるイノベーションの創造を目指す
組織間の隔たりなく、ミッションのために協力し合える状態かなと解釈しました。
確かに同じ会社といえど、仕事の取り組み方や文化を合わせていくのって大変ですもんね。
そんな文化の中、注目すべきなのはこれです。
BPMN
Business Process Modeling and Notation
訳すと「ビジネスプロセスモデリング化と記法」で国際標準規格(ISO/IEC19510)にも指定されている概念です。
「さまざまなビジネスチームがBPMNを活用してフローを可視化してくれるようになった」
これが目からウロコの取り組みでした。
ビジネスチーム、要は営業や製品企画、サポートなどの事業部ですね。
ビジネスチームと開発間で認識合わせをするんですが、これが結構ふわっとしがちです。
開発から業務シナリオなどを図示するときにDraw.ioなんかを使ってビジネスチームに見せることは結構やります。
しかしビジネスチームがBPMNツールを使ってフローを可視化してくれる、この価値がかなり高いです。
- ビジネスチームから言葉で要求の説明を受ける、開発が企画にヒアリングする
- 上記の結果から開発が要件を文書や図に起こす
- 認識齟齬があるところを削る、変更する
だいたい2~3を繰り返し行います。
ビジネスチームが思い描いている図示をさっとできる状況が上記の工程を短縮することにつながりますね。 もちろんはじめは開発やデザインチームのフォローが入るので、 より簡単で使いやすいツールを選ぶのが重要になってきます。
設計を図示するツールはいくつかありますが、READYFORさんが利用しているツールはこちら。
「Camunda Modeler」
いとひろさんが使い方をレクチャーしてくれています。 http://itohiro73.hatenablog.com/entry/2018/01/15/082158
さっそくやってみました。 すごい簡単です。
- UIが直観的で触りやすいこと
- 無駄なツールがないこと
- あるとかえって使いづらくなります
図示して、というと急に足が重くなってしまいそうですが、 これならツールを利用する精神的なハードルも低く取り組めると思います。
さっそくビジネスチームにレクチャーしながら進めていきたいですね。
もう一つの取り組み、SlackのReacji Channelerも魅力的でした。
絵文字を押すだけで特定のチャンネルに飛べるんですって。
slack.com
残念ながら弊社はSlackではないので導入ハードルが高そうですが、Slackご利用の方はぜひ使ってみてください。
こうしたいくつかの取り組みがあって、組織の乳化が進めば、開発に着手するまでの上流工程をスムーズになると思います。 READYFORさんの取り組み、必見です。
他のセッションも個性的で魅力的でした。素晴らしかったです。
自分で気づかない観点を取り入れる勉強会ってやっぱり大事ですね。
次回もぜひ参加したいです。