はじめに
昨今 書籍や各社Blog記事などでプロダクトマネージャー(以下PdM)の業務内容について記載された媒体が多数でている状況です。 ですが、複数の媒体を参照された方は、こう思われることが多いと考えております。
「見るものによって役割、業務内容違くないか?」
実際、企業・プロダクト・チームといった単位で、PdMの業務内容は変わっていると私も考えております。 弊社ラクスにも、以下のようにさまざまなプロダクトがございますが、各プロダクトによってPdMの業務内容は異なっています。 その中でも今回は、「楽楽精算」のPdM業務内容をご紹介します。
プロダクト体制
さっそくPdMの業務内容を説明したいところですが、 まずは楽楽精算を提供・開発する上での体制(概略図)を説明させてください。 (その方が後続の理解がしやすくなるためです)
楽楽精算もARR100億を達成してきたこともあり組織として、大きくなっております。 その中でも特筆する部分は、開発と事業をつなぐ役割としてPdM/PMMを配置している部分です。
楽楽精算のPdM業務内容
大きく以下の業務がございます。
- 事業KPI貢献に沿った優先順位で案件を推進すること
- 顧客解像度を高めた上で、PRD(要求仕様書)を作成、開発へ渡すこと
事業KPI貢献に沿った優先順位
基本的に、以下図のようにCSから見える「解約原因」営業から見える「失注原因」から財務効果を割り出し案件の優先順位を決めていきます。 会社戦略上 優先することが決定している案件、EOLなどの維持管理案件などはこれの限りではございません。
PRD(要求仕様書)作成
楽楽精算では、PRDに盛り込む要素は、以下画像のオレンジ部分と定義しており、調査対象に定めています。 (こちらは各PdMによって様々なご意見があるかと思いますが、一旦楽楽精算ではそうしています)
画像はプロダクトマネジメントのすべてから抜粋させていただいております。 (全PdMが読むべき良書と私は思っています)
また、調査するための計画Agendaは、現状以下のように定めています。 (ブラッシュアップは続けています)
最終的には、以下のAgendaの内容は最低でもPRDに盛り込むようにしています。
今後の展望
現在以下のようにDACIというフレームワークを利用して、PdM/PMMの役割分担を決めています。 今後は、インタビュー等の収集業務、プロダクト指標の決定(共に現状0ではないのですが)にも踏み込んでいきたいと考えております。
ラクスのPdMとして活躍してみませんか?
今後の展望にも記載の通り、PdMとして役割を広げていきたいと考えております。 そのためにも楽楽精算PdMは、人材を募集しております。 是非カジュアル面談からお申し込みいただけると幸いです。