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株式会社ラクスのITエンジニアによる技術ブログです。

社外向けモバイル勉強会を初開催!立ち上げの道のりと得られた学び

こんにちは、モバイル開発チームのhyoshです。
弊社では各分野の特定のテーマに沿ってエンジニアが議論する「TechCafe」というイベントを定期開催しています。

そして先日私を含めた弊社モバイル開発チームが初となる「モバイルTechCafe」を開催しました!

rakus.connpass.com

本ブログでは開催までの準備過程や当日の内容についてレポーティングさせていただきます。

TechCafeについて

弊社TechCafeはエンジニア同士の交流の機会を提供する、エンジニアと技術が交差する憩いの場(カフェ)になれるようなイベントを目指しています。
TechCafe というイベントそのものが学びの場となり、運営メンバーも含め、参加者全員がエンジニアとしてレベルアップしていけるように支援することを目的として開催しております。

今回最初に企画が持ち上がった際には、個人でのLT等の活動経験はあるとはいえ組織的な社外向けイベントというのは経験がなく、上手くやれるのかという不安はありました。
ただ上述の目的にもあるように例え上手くできなくても開催すること自体が参加者にとって少しでも学びのきっかけとなり、チームにとっても新たな視点をもたらす糧になるのではと思い「まずはやってみよう」の精神で引き受けました。

準備編

テーマ選定

イベントの肝となるテーマを決めるにあたってはまずはチーム内でブレストを行いました。
折角なので全員で協力して成功を目指すイベントにすべく参加者に限定せず全員で行ったのですが、いざ始めると想像よりも闊達に意見が飛び交い初回は案出しだけで終わることになりました。

ブレストの結果
そして二度目の打ち合わせで候補の絞り込みを行いましたが、選定にあたっては次の観点を重視しました。

  • レベルを問わずより多くの参加者に新しい気付きをもたらすことができること
  • 時間をかけすぎずに今持っている情報を使って議論ができること
  • 何より自分たちが「楽しんで」話せる内容であること

結果として記念すべき初回テーマは「モバイルエンジニアにおススメの技術イベントを語る」に決めました。

参加者選定

参加者については当初は希望者のみで考えていましたが、テーマ的に特定の技術スタックが関係ある訳でもなく誰でも参加可能なのとその方がより当チームの雰囲気が伝わるのではと考え5人全員での参加としました。
他TechCafeでは2~3人程度が基本だったので多いかなという懸念もありましたが、終わってみると初回で不慣れな中、あまり各々が多い量を話せないという状況では丁度よかったと思います。
また役割についてはファシリテーター(私)、コメント確認などの分担を決めました。

打ち合わせ

初回という事もあったので当日までの打ち合わせは数回に分けて念入りに行いました。
まずは参加者別にインタビューを行いテーマに対してどのようなネタを持っているかを自身が壁打ち役となり膨らませていきました。
そして全員分出揃ったら全体の繋がり含めて本番タイムラインをイメージして当日shownoteを検討していきました。
最終的に出来上がったshownoteが以下となります。

hackmd.io

最後に全員での本番を想定したリハーサルを行い当日に臨むことになりました。

当日編

紹介したイベント

ここでは簡単に当日どのようなイベントを取り上げたかを紹介させていただきます。

複雑さに立ち向かうためのコードリーディング入門

fortee.jp

長期記憶や短期記憶といった脳科学側面からコード読解術を解説していく一風変わっていますが納得感のあるセッションです。
モバイルに特化した話ではないですが「確かに思い返すとあの場面では長期記憶が使えていたのかも」といった体験談で当日は盛り上がりました。

認証体験向上のためにpasskeys(パスキー)に対応する 〜 メリット・対応方法について

fortee.jp

最近大手企業でも導入事例が増えているpasskeysについて改めて概要からiOSアプリにおける導入方法までが解説されたセッションです。
導入によるメリット・デメリット、特にユーザー目線だとどのような価値があるのかなどの議論で盛り上がりました。

集まれKotlin好き!Kotlin愛好会

love-kotlin.connpass.com

Kotlinに関する事ならジャンル問わず何でもOKの定期開催イベントです。
LT中心ですが公式リファレンスを読んで雑談したりなどフリーな雰囲気で、紹介メンバーは何かしら新しい気づきを得ることができているそうです。
ちなみにSwift版も開催されているのでiOSエンジニアも安心です。

WebViewと向き合う

speakerdeck.com

あまり取り上げられる機会の少ないWebViewについて改めて留意すべき点など解説されており、求めている人には非常に有益なセッションです。
ネガティブな方向で語られる事もあるWebViewですが当チームでも改めてその意義や活用できるシーンなどを議論するきっかけにできました。

Compose で Android/iOS アプリを作る

speakerdeck.com

Compose for iOSKMPを用いてKotlin100%でiOSアプリを作るまでを解説したセッションです。
当日はクロスプラットフォームでどこまでネイティブに近づけられるのかといった議論で盛り上がりました。

Androidエンジニアが1人という不安と向き合う

speakerdeck.com

エンジニアが自身1人だけで正解が分からない中でどのように正しい情報や技術を取得していったかという学習方法やキャリアへの考え方が述べられたセッションです。
自分と境遇が似ており参考になったということでメンバーから紹介されましたが、アウトプット(自分で手を動かして物を作ること)の重要さに全員共感しました。

Japan IT Week

www.japan-it.jp

特にモバイル特化という訳ではないですが由緒ある大規模ITカンファレンスです。
過去に組み込み開発経験もあり参加したこともあるメンバーからの紹介でしたが、実際に体験できるオンラインイベントならではの面白さといった観点等で語り合いました。

上記元々用意していたイベント紹介以外にも「登壇時の心構え」を語り合ったりもしていると、気づけばあっという間に予定の1時間半を経過し初めてのTechCafeは無事にクロージングを迎えました。

やってみての感想

初めは緊張もあったのですが徐々に慣れていつものチームの空気が出てきてカフェに見合った自然な空気をお届けできたのではと思います。
5人という人数も終わってみれば誰かに偏ることもなくわいがやな雰囲気を作り出すことができたので正解でした。
準備については入念に行ったことで当日つつがなく進行することができましたが、次回もし機会があるならよりライブ感を楽しむためにあえて軽めにというのでも良さそうだなと思いました。

とまぁ色々気づきはあったのですが何よりも予想以上に楽しかったです!

自分達が楽しめるかというのはテーマにも掲げていましたが、終わってみれば全員が楽しめて業務とはまた違う共同作業を通しての達成感を味わうことができたのが一番の収穫でした。
初めは不安もありましたが得られることも多いので、また機会があれば是非開催できればと思っています。

おわりに

今回は初めてモバイルTechCafeを開催してみた体験をレポートにしてみましたがいかがだったでしょうか?
改めての学習のきっかけや結束力強化にも繋がりますので、このようなイベントを検討されている方の参考になりましたら幸いです。

再掲になりますが弊社では今回のモバイルTechCafe以外にも「PHP TechCafe」や「フロントエンド TechCafe」といったイベントを定期開催しています。
どのような方にも楽しめて学べる場を目指し活動しておりますのでぜひご参加ください!

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