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第4回:ケータイの進化とともに変化してきたキャリアメールの歴史 【はいくる通信】

初めまして、hidePoohです。
第四回を担当させていただきます。

私たちが住む日本では、携帯電話という文化は独自の進化をしてきました。
キャリアメールも例外ではなく、各キャリアごとに特徴を出したものへと進化してきました。
なお、「キャリアメール」とは携帯電話事業者が各社ごとに提供している( ~@docomo.ne.jp、~@ezweb.ne.jp、~@softbank.ne.jp などの)メールのことです。
詳細は下記をご参照ください。

ja.wikipedia.org

これまでのキャリアメールは携帯電話と一緒に進化してきた

キャリアごとに違う文字コード

日本のPC向けメールの文字コードは一般的に「ISO-2022-JP」が使われています。
ですが、携帯向けの文字コードは、各キャリアごとに文字コードに違いがあります。

※キャリアとは
  NTTドコモauソフトバンクモバイルなどの携帯電話会社の事を指します。

  1. NTTドコモ :Shift-JIS
  2. au :Shift-JIS
  3. ソフトバンクモバイルUTF-8

上記のように、配信されるアドレス(キャリア)によって文字コードを変える必要がありました。
特に、昨今のシステムはUTF-8が主流となっています。
キャリアごとの文字コードを対応させることはとても面倒ですね。

絵文字の登場

日本の携帯といえば、「絵文字」が有名ですね。
現在では、 “emoji”という言葉があるくらい、世界中に広がりました。
でも当初登場したときは、キャリアごとにバラバラで配配メール側での実装も大変だったと聞いています。
NTTドコモが提供しているドコモ絵文字の一部 f:id:hidePooh:20190924202524p:plain

*1

絵文字は、キャリアごとに種類も違い、絵文字の種類も数も違います。
配配メールでも例外ではなく、どのように考慮するか大変でした。

現在では、キャリア同士でも、絵文字の違いを保管できるように各絵文字専用の文字コードを用意し、配信時にその文字コードを指定する仕様が公開されています。

NTTドコモが提供している絵文字変換表 https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/service/imode_mail/function/emoji_convert/pictogram.pdf

※配配メールでは、上記の図のドコモ絵文字から各キャリアのコードをマッチングできるような仕組みを構築しています。

配配メールではこれらの進化に合わせてキャリアメールに対応している

ここまで説明したように、配配メールの送信PGでは文字コード・絵文字を配信されるアドレス(キャリア)ごとに処理を行うようにしています。

  1. メール作成:本文内の絵文字挿入(ドコモ絵文字)
    ------ メール配信処理開始 ------

  2. メール配信処理開始

  3. 配信するアドレスからキャリアを確認
  4. 本文内に絵文字が見つかったら、配信アドレスに合わせて各キャリアごとの絵文字コード表から対応する絵文字に変換
       → PG内部で絵文字コードマトリックスを作成しており、送信時に変換処理を実施
  5. 文字コードを変換
  6. 配信完了

こうやって書くと簡単に見えますが、携帯向け配信は各キャリアごとの仕様を把握しながら配信しなければならず、とても面倒な作業です。

スマホの登場によってこれらの違いがなくなりつつある

ここまで書いてきたのは、特に“フィーチャーフォン(※ガラケー)”を意識した配信です。
最初に書いたように日本は、キャリアが携帯機種を開発している歴史があり、機種に依存した問題も多く、キャリアが提供している仕様に合わせる事が大事でした。

ですが、“スマートフォン(※スマホ)”の登場で大きく変わりつつあります。
スマホが登場したときは、各キャリアの仕様がそのまま適用されており、ガラケーと同じように扱うような仕様となっていました。
最近は、GmailYahoo!メールなどのフリーアドレスも多く利用されるようになり、ほぼPCと同じ仕様でメールを配信する事ができるようになりました。文字コードの制限もなくなりつつあります。

(※キャリアメールは文字コードに準拠する必要がありますが、そこは置いといて・・・)

また、絵文字も大きく変わりつつあります。
Unicodeでの絵文字が提供されたことです。
つまり、UnicodeUTF-8)であれば、絵文字を表示させることができるようになりました。
ja.wikipedia.org

Unicodeの絵文字の一部
f:id:hidePooh:20190924201704p:plain

この絵文字を使えば、スマホでも、PC向けメールにも同じ絵文字を配信できるようになります。
また、文字コードUTF-8に統一され、受信する媒体(PC・スマホ)に関係なく、同じ仕様で配信する事が可能になります。
今後、携帯はPCとの垣根なく対応させることができるようになる!(と、私は思っている)

まとめ

日本独自の進化をとげた携帯電話というデバイス
でも、スマホの登場で色々な事がかわりつつあります。
我々、メール配信システムを作るものとしても、統一した仕様での実装ができることはとてもうれしい事でもあります。
特に私が入社したころは、以下のような事がよくありました。

○○の機種だけで文字化けするんですけど・・・

絵文字が正しく表示されないんですけど・・・

今後は、携帯電話というものから、PCも携帯電話も一緒のメールが統一して送信する事ができる!
そんな配信がすぐそこまで来ていると思います。

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