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応用情報技術者試験の対策と勉強法(午前/午後別)

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はじめに

こんにちはchoreiiです。先日、応用情報技術者試験を受験してきました(2020年10月18日)。記憶が新しいうちに自身の対策や勉強法をアウトプットします。

応用情報技術者試験とは

応用情報技術者試験とは、IPA情報処理推進機構)が主催する情報処理技術者試験の一つです。

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引用:情報処理技術者試験 試験要綱

試験要項の対象者像には「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」とあり、基本情報技術者試験よりワンランク上の試験と位置付けられています。

問題形式は、午前はマークシートの択一で、午後は記述式になっています。

応用情報技術者試験の受験背景

ラクスに新卒入社してから今年で3年目になります。業務で必要な知識はある程度ついてきましたが、体系立てて学んだわけではなく、なんとなく理解した気になっているIT知識なども多くありました。そんな中、職場の先輩の勧めもあり受験を決意しました。

ちなみに私は基本情報技術者試験を受験しておらず、今回が初の情報処理技術者試験になります。応用情報技術者試験の出題範囲が基本情報技術者試験を内包していると聞いたため、基本情報技術者試験を飛ばして応用情報技術者試験を受験しました。

自己採点結果

2020年11月5日現在合格発表はされていません。これは例年のことで、応用情報技術者試験は受験日から2ヶ月後程度に発表されます。

令和2年度10月試験 合格発表スケジュール

そのため、午前は公式の解答、午後は公式ではありませんがIT資格の歩き方の解答例を参考にさせていただいて自己採点しています。

自己採点 合格点
午前 85点 60点
午後 65点 60点

午前はマークシート式なのでマークミスさえなければ余裕を持って突破できていますが、午後はギリギリでどちらに転んでもおかしくないと思います。自分としては正解か不正解かわからないものは不正解判定にしたので、合格の方が分が良いのではないかと思っています。

対策と勉強法

さて、ようやく本題の対策と勉強法についてお話します。午前/午後別に記載しますが、先に全体の所要時間などや参考書籍を以下に記載します。

午前

次のような流れで勉強を進めました。

  1. 過去問道場で午前の過去問を確認
    まずは、現時点でどの程度勉強しなければいけないかを測るために、無勉強の状態で過去問にトライしてみました。結果としてほとんどの問題に解答できず、解答できたものも「この4択なら多分これ」といったような選択肢ありきかつ自信がない状態でした。そのため過去問の確認は早々に見切りをつけました。
  2. 合格教本を一通り読む(2日)
    範囲全体を網羅した書籍があった方がいいと思い、前述の合格教本を購入し土日で一通り読み切りました。一通りの情報を頭に一度通すのが目的で読み進めたため、章末問題にはあえて手をつけず、自分が理解できたと思ったタイミングでどんどん読み進めました。私の場合「業務で触れている知識」「大学時代に学んだ知識」が前提にあったため、知識の補間や穴埋め的に読み進めることができたため2日で読み終わっていますが、その下地がない場合はもう少し読むのに時間がかかると思います。
  3. 過去問と書籍学習の反復(1〜2週間)
    通勤途中に過去問道場で過去問を解き、家では間違えた箇所を合格教本で見直したり、章末問題を解いたりしていました。過去問を解く際は直近の2回分を除いて、直近数年分を優先的に解いていました。これは応用情報技術者試験の午前問題の出題傾向として、「直近の過去2回と同じ問題は出題されない」「全80問のうち半分程度は過去問から出題される」というものがあったためその点を意識しました。
  4. 合格教本の模擬試験を解く
    過去問で9割程度の正答できるようになってきたため、合格教本に付属していた模擬試験を実施しました。結果として1時間以上時間を残し解答でき、正答率も8割を超えていたので午前に絞った勉強は終了し、午後勉強の合間に今まで通り過去問を解いたり、合格教本で見直す状況へシフトしました。

大筋としては以上の通り進めましたが、応用情報技術者試験は出題範囲が広いため出題分野によって勉強量に差がでました。出題分野別にどのようなことを意識していたかを簡単に記載します。

1.基礎理論

  • 代表する出題内容
  • 対策
    • 基本知識を覚えた上での計算問題が多い印象です。情報系の大学や専門学校に通っていれば一度講義で解説されている内容で、忘れてしまっていても参考書籍を読んで過去問を解けばすぐに思い出せると思います。反面、初めて内容を勉強する場合は基本知識の吸収と計算問題のパターンへの慣れが必要になるためある程度の勉強時間は確保したいところです。この範囲の知識は午後問題の「プログラミング」の範囲に大きく影響してくるので確実に理解を進めることをおすすめします。

2.コンピュータシステム

  • 代表する出題内容
    • 「組合せ論理回路」「パイプライン処理」
    • 「集中/分散処理システム」「待ち行列理論」「システムの信頼性評価」
    • 排他制御」「言語プロセッサ」
  • 対策
    • 「1.基礎理論」ほどではありませんが、処理の仕組み・流れを覚えて、その知識を使って計算を解く問題が多いです。コンピュータのソフトウェア・ハードウェアの構成要素など暗記しなければならない問題も同じくらい出題されるため出題範囲がとても広いです。全部覚えるのが理想ですが私はそこまで時間がとれなかったため、「計算問題は確実に解けるようにする」「暗記は過去問で出たものを優先的に覚える」ことを意識していました。

3.技術要素 4.開発技術

  • 代表する出題内容
    • 「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」
    • 「開発手法」「オブジェクト指向設計」「テスト技法」「レビュー手法」
  • 対策
    • 普段アプリケーション開発をしている人は馴染みがある範囲なのでそこまで勉強しなくても点数が取れると思います。一から勉強を始める場合もデータベースは基本的な構文や仕組みしかでてこないため難しくありません。ネットワークとセキュリティに関しては、通信規格や暗号化の規格といった技術の世代をまたいで覚えなくてはいけない分野があり、名前や説明内容も似通っているため覚え間違いをすることが多いです。私は、時系列や表に書き出すなどして混同しないように気をつけました。また、最近追加された「アジャイル開発」に関する問題が頻出されています。

5.マネジメント 6.ストラテジ

  • 代表する出題内容
    • 「プロジェクトマネジメント」「タイムマネジメント」「コストマネジメント」
    • 「システム戦略」「経営戦略」
  • 対策
    • この範囲に関しては私自身、深い理解を諦めた部分があります。耳馴染みがない単語が多く一から覚えることが多いですが、午前で出題される問題数はマネジメント10問、ストラテジ20問なので、勉強時間に対する点数の伸びが他の技術的分野に比べて低いと考えたためです。積極的に勉強を捨てるのはリスクが高いですが、この範囲を深追いするより技術系の基礎知識をしっかりと定着させることが優先だと感じています。また、後述しますが午後は解答分野を選択でき、マネジメントとストラテジを選択しないことも可能なため、その点も優先度を下げた理由になります。

午後

午後試験は記述式になり難易度が上がります。記述式だからというよりは、問題文が長文になるため文章の読解力が求められ、出題分野の知識の習得を前提とした上で解答を求められます点が難しいと感じました。解答は必答が1問存在し、他10問の中から4問を選択することになります。

午前勉強と勉強方法に大きな流れの変化はありませんが、以下のようにすすめています。また、午後は分野の選択式であり、分野毎の勉強方法は個人差が大きいので記載はしません。

  1. 解答予定の項目を絞りこむ
    前述の通り、情報セキュリティ以外は10問の中から4問を選択して解答することになります。年度や自身との相性によって問題の難しさが変わるので4問だけに絞るのはリスクが高いですが、10問全てを解けるようになる必要はなく、解答予定の項目を5〜6問程度に絞ることで勉強しやすくなります。私はマネジメント系とストラテジ系の問題は諦めて残りの6問を解答できるように勉強しました。
  2. 過去問と書籍学習の反復(2〜3週間)
    午後試験は暗記で点数を伸ばすことができる午前試験とは違い、問題の解き方や考え方の慣れが必要なため早速過去問を解き始めました。この時意識したことは、「分からないなりにでも自分の力で記述問題を解答を記載し、何も書かずに模範解答を見ないようにする」ことです。記述解答の場合は模範解答が絶対の正解ではありません。(もちろん、ポイントとなる単語を使用しているかどうかといった基準はあります。)最初から解答を見てしまうと問題文を読んで解答を導き出す力が身に付かず、いざ本番で少し問題形式が変わっただけでどこを読めばいいのか分からず、まったく解けなくなる恐れがあります。
  3. 合格教本の模擬試験を解く(試験前日)
    直前に予想問題を解いた時は正答率8割程度でした。本番結果は自己採点に記載の通りに下にブレてしまっていますが、当時はある程度手応えがあったため、試験直前まで解説を読んで問題文の読み進め方や解答のあたりのつけ方を反復していました。

おわりに

所感として、勉強の流れ自体や意識していたことに間違いはなかったと思っていますが、午後試験の対策にもう少し時間を使うべきだったと思っています。逆に午前試験は午後試験の勉強の合間にも勉強できたためもう少し早めに切り上げるべきでした。

まだ、合格発表はされていませんが、合格していればデータベーススペシャリストの勉強を、不合格であれば再度応用情報技術者試験の勉強して受験しようと考えています。反省点も存在する受験でしたが、改めて勉強したことによって理解が深まった部分もあるため、合格していなかったとしても意義のある受験だったと思います。

この記事が今後、応用情報技術者試験を受験する方の手助けとなれば幸いです。

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