こんにちは、SRE課セトです。
今回はCertified Kubernetes Administrator (CKA)とCertified Kubernetes Application Developer (CKAD)を受験し、合格したためその体験記を共有します。
- CKA、CKADとは
- なぜ受けたか
- 受験者のスペック
- 受験するにあたり最低限身につけておいた方が良いこと
- いつ受験しどのくらい勉強したか
- 学習に使用したもの
- その他学習に取り入れてもよいもの
- 受験環境
- 試験についてのアドバイス
- 最速で合格する方法
- 注意点
- 実際に試験を受けて失敗したこと
- やっておいた方が良いこと
- 便利なもの
- 総じて
CKA、CKADとは
Cloud Native Computing Foundation(CNCF)とLinux Fundationの協力によって作った資格です。
CKAはKubernetes管理者の責任を遂行するスキル、知識、および能力を保証する資格
- etcdでsnapshotやrestoreの実施方法など学習でき楽しかったです。
CKADはKubernetes用のクラウドネイティブアプリケーションを設計、構築、デプロイできることを証明する資格
- Kubernetesでアプリケーションを動かす環境だと、アプリケーション開発者はとっておいて損はない資格かと思います。
なぜ受けたか
世間的にもKubernetesの利用が増え、これからますます重要性を増していくと感じたためそろそろ本格的に覚えるか〜と思ったことがきっかけです。
また社内でもコンテナ技術を推進しているため、発言により説得力をもたせる意味もありました。
受験者のスペック
27歳文系出身。ほぼほぼアプリの人間。
実務でインフラ設計構築経験は全くなく、Linuxコマンドもよく使用するものしか知りません。
Kubernetesに関する知識は以前社内で行われてたKubernetes完全ガイドの輪読会に参加して本を1周、遊びでKubernetesを少し動かしたくらいです。
受験するにあたり最低限身につけておいた方が良いこと
- LPIC1相当のLinuxの知識
- Docker等を使用したコンテナ技術の最低限の知識
いつ受験しどのくらい勉強したか
CKAは2023年8月13日に受験し合格(学習期間2ヶ月半程度)
CKADは2023年8月27日に受験し合格(学習期間2週間程度)
勉強量はCKAまでは平日約2時間程度、土日は約4~5時間程度していました。
※CKADはほぼCKAと試験内容が被っているため、JobやCronJob、Liveness Probe、Readiness Probeあたり理解していれば合格すると思います。
学習に使用したもの
Udemy:Certified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests
まじでこれだけ完璧にしておけば合格する。
ただ、全て英語であり、字幕で変な日本語に変換されてしまう。
受験者は英語は全くわからないため、音声OFFにしてBGM等聴きながら取り組んでいました。
鉄板だとは思うが、Udemyでセール時に買うべき。間違ってもセールになっていない時に買ってはならない。
Killer.sh
バウチャー(試験チケット)を購入すると2回分付いてくる。
模擬試験形式であり、リモートデスクトップを利用した実際の試験とほぼ同じような形式で試験できるため、試験慣れするために必ず実施しておくべき。アクティベートすると36時間使える。
実際の試験より難しい。killer.shの問題も難なくとける状態にしておけば本番も間違いなく合格すると思う。
私は試験2,3日前から始めてかなり自信を喪失しました。ただ解けなくても、1,2週して、解けない問題は都度確認することで理解を深めることができました。
Kubernetes.io(公式ドキュメント)
試験本番時に確認できるページの1つ。本番時はほぼこのページを確認しながら取り組むため、udemyで問題を解きながら公式ドキュメント慣れは必ずしておくべき。
Kubernetes完全ガイド
とてもわかりやすく、詳しいため腑に落ちない部分やもっと理解を深めたい時に使用していました。
その他学習に取り入れてもよいもの
Kubernetes The Hard Way
CKAを受けるのであれば取り組んだ方がより理解が進むと思います。
受験環境
場所
自宅
ベッド、テーブル以外は押入れや別部屋に押し込みました。
機器スペック
Macbook Pro 13インチのみ
画面小さくてとても辛かったです。
※Linux Foundation は15インチ以上の画面を推奨しているみたいです。
※デュアルディスプレイは禁止しているみたいです。
試験についてのアドバイス
- 問題数は、15~20問程度であり、完全に解けなそうな問題でも部分点をもらえるため、完全にわからなくても少しでも手をつけた方が良い。
- 試験中の言語に関しては、「CKA-JP」を選択しても、何度でも英語や日本語に言語変更可能です。(その他言語に変更可能かは忘れてしまいました。すみません。)
最速で合格する方法
Kubernetesをある程度経験したことがある方
killer.shをまず受けてみる。50%以上採れれば、次の日には合格すると思う。
不安だったら、解けなかった部分のみudemyで学習すれば問題ないと思う。
Kubernetesの経験がほぼない方
udemyを最速で1,2週する。理解できないワード等は都度調べて潰しておく。
3週目から解けなかった分野、問題のみ実施し解けない問題を潰す。
注意点
試験方式が昔の試験と若干変わっている
- 他記事ではKubernetes.ioの重要部分をブックマークしておいて、試験時にブックマークから確認できるという記事を多々みるがそんなことは一切ない
- 過去は試験時間が3時間であったが、現在は2時間になっている。
実際に試験を受けて失敗したこと
英語力
試験について調べると「CKADとCKAD-JP」や「CKAとCKA-JP」等、日本語に対応した試験が出てくる。もちろん受験者は英語が全くわからないため、「CKA-JP」を選択した。
試験開始前に試験監督員とチャットコミュニケーションを行い、試験環境として適切な環境か実際に画面に映しながらチェックする。しかし何故かそのチャットコミュニケーションが英語だった。。「CKA-JP」を選択したはずなのに。。
案の定チャットの内容が全く理解できず、チャットで頂いた指示通りに動くことができなかった。そのため画面をブチっと切られてしまい試験終了?になってしまった。
すかさずもう一度チャレンジしてチャット内容はDeepL翻訳で要約したため無事試験を始めることができたが、受験料約5万円払っているためかかなり動揺してしまい、開始10~20分は試験に集中することができなかった。
リモートデスクトップ環境
試験本番とkiller.shはリモートデスクトップ上でWindows環境での試験でした。
killer.shの時に「Ctrl」+「F」で検索できることを確認したが、試験本番では何故か検索することができなかった。Kubernetes.ioで欲しい情報がなかなか取得することができず、苦戦した。
また何故か日本語変換ができず、(僕だけ?)Kubernetes.io上での左の検索バーからの検索も全て英語のみになってしまい、苦戦した。
やっておいた方が良いこと
Aliasの設定
alias k=kubectl
は素直にやっておいた方がよい。少なからず私にとって2時間という試験時間はとても短く感じたため、少しでも時間短縮するべき
kubectlのワンライナーコマンド
いくつかのワンライナーを覚えてyamlファイルの雛形を生成するべき
便利なもの
総じて
資格を取ることによって実務で即戦力とまではいきませんが、課内でのお話の内容はある程度理解できるようになりました。 学習途中は覚えることが多すぎて折れそうになりましたが、めげずに毎日継続することで無事合格することができました。 無理に覚えようとはせず毎日学習し続ければ、経験がない方も取得できる資格だと思います。
また、受験費用計10万ほど(CKA,CKAD合わせて)は会社が負担してくれたため、感謝しかないです!