こんにちは。開発エンジニアのamdaba_sk(ペンネーム未定)です。
前回は「OWASP ZAPについて調べてみた」という記事を書きました。単体テスト中にこっそり使ってみようかと思っていたのですが、手元の環境ではポート待ち受けでエラーが出てしまって放置しています……。
それはさておき、ひと月ほど前の話になりますが、弊社エンジニアのインタビュー記事が公開されましたね。
周りから信頼されていきいきと業務に励む坂田くんの姿が伝わってきます。この記事を読んで、わたくし不覚にも「楽しそうな職場だなあ、私もそういうところで働きたい……」とちょっと思ってしまいました。いえ、別に今の職場環境に不満があるわけでもないのですが。
まだご覧いただけていない方はぜひに。
ところで実は彼は私の同期でありまして、先日お昼を一緒に食べたついでに雑談に見せかけて追加でインタビューしてみましたので、その時の話を今回は書こうと思います。 (※本人了承済み。ただし写真は気恥ずかしいのでNGだそうです。今さらな感じもしますが)
ある昼下がり
私は前回のブログ投稿からけっこう間が空いていたので、そろそろ新しい記事を投稿したいなと思っていました。技術的なTipsのようなネタもよいけれど、たまにはラクス社員である自分しか書けないようなネタが良い。そしてせっかく書くのだから自分も楽しんで書きたい。業務の傍ら頭の隅で考えるものの、しかしこれだというネタがなかなか見つけられずに少し焦っていました。
混雑を避けて少し遅めの時間帯に昼食をとるのが同期の間での習慣です。業務の切りを見て社内チャットで誘い合い、オフィスから出て外へ。その時は私と坂田くんの二人でした。
そこで、ピンときました。思い立ったが吉日ということで早速アイディアを実行に移す私。その時ちょっと顔がにやけていたかもしれません。
ペンネーム未定(以後 ペン未)「そういえばこの前インタビュー受けてた記事公開されてましたね。見ました。全国デビューおめでとうございます」
坂田くん(以後 坂田)「やめて」
ペン未「なんかめっちゃいい感じのこと言ってたじゃん。あれほんとに言ったの」
坂田「そのままは言ってない。記事の目的に合わせてかなり編集されてるし、後から修正もしたし」
ペン未「まあ、ですよね」
坂田「でもベースはインタビューの時に話した内容」
チャットディーラーのことについて
ペン未「CD1で使ったフレームワークってなんだっけ。ら……ららばい?」
坂田「Laravel。PHPのWebアプリケーションフレームワークだね。あとJavaScriptでVue.js」
何言ってるの? みたいな顔をしつつも坂田くんはちゃんと答えてくれます。ありがたや。
ペン未「そうでした。使ってみてどうだった? 例えばMD2と比べてみて」
MDはCDと同じくPHPで書かれていますが、特にフレームワークは使用していないということは以前坂田くんから聞いていました。
坂田「フレームワークがあるとやっぱりかなり楽。面倒なことはやってくれてるし、どこにどんなことを書くといいのかが明確に分かれてるから、作りたい機能のことに集中できる。これはLaravelに限った話じゃないとは思うけど。他にフレームワークを触ったことが無いから他のフレームワークと比べてってなるとよくわからない」
ペン未「Vue.jsは非難殺到だったって話だったよね」
坂田「あー、うん、慣れるまではちょっと大変だったかな。それまで慣れ親しんだ手続き的なJSの書き方とはパラダイムが違うというか。Vue.jsっぽい書き方ってどんなだろうってはなった。開発入る前にもちょっとは勉強してたけど、実装始めてからも公式サイトのドキュメント読んでることが最初のうちは多かった」
ペン未「へー……。先輩に教える場面もあったって記事には書いてあったよね」
坂田「みんなして慣れてなかったからね。LaravelもVue.jsも。何か新しくわかったことがあったらけっこう教えあってた。Laravelだとこう書けばいいみたいですよー、とか、Vue.jsでこう書くとそれたぶんうまくいきます、とか」
話しているうちにオフィス近くの定食屋さんに到着し、食券を購入するために話は一時中断となりました。
かみせん
ペン未「そういえばCDは全社交流会3で表彰されてましたよね」
坂田「そうですね」
ペン未「そういえばあなたもういっこ表彰されてませんでしたっけ。なんででしたっけ」
坂田「そうですね。かみせんプロジェクトですね」
ペン未「それ前から思ってたんだけど、かみせんって結局なにしてるの」
坂田「目標は、なんだっけ……新しい技術とかにチャレンジして、わかったことを普段の業務の改善に活かすこと。具体的にはQCポータル4の段階的マイクロサービス化を今やってるとこで、私はマイクロサービス一つの実装をやってた」
Haskell……?
ペン未「それでHaskell?」
坂田「そうね」
ペン未「なんでHaskell?」
坂田「え、なんかかっこいいから……純粋関数でプログラム書くのってなんか良さそうじゃない? 変なところに副作用が出ないから修正のための影響範囲の調査だって楽そうだし、もし影響があるなら型検査で引っかかるだろうからすぐわかるし」
ペン未「でもそれでアプリケーション作るとかイメージできないんだけど」
坂田「それはライブラリがあるから大丈夫。この前ビアバッシュ5で紹介した本6にはWebアプリケーションを作る章もあるし簡単なAPIサーバーくらいならすぐに」
ペン未「っと、そろそろ時間やね。行きましょうか」
そして仕事はつづく
Haskellについて熱く語ってもらえそうな感じになっていましたがあいにくと時間切れ。ごちそうさまと告げて店を出、そのあとは他愛もない話をしつつオフィスに戻りました。午後の業務が始まります。
自席について先ほどの話の内容をメモしつつ、私が思ったのは一つでした。
Haskell好き、増えるといいね……
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Chat Dealer(チャットディーラー)の略称。CDについて詳しいことは商品サイトを参照 → https://www.chatdealer.jp↩
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Mail Dealer(メールディーラー)の略称。MDについても詳しいことは商品サイトを参照 → https://www.maildealer.jp↩
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年度末に開催される全社員が集まってのパーティ。その年度に特に活躍したりした個人・グループが表彰されたりする。↩
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社内用システムのひとつ。いくつか機能はあるが、もっぱらその日の仕事はどんなことを何時間やったか入力のために利用される↩
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月1で開催している開発部の交流会。ビールなどのアルコール(+軽食)を片手にフランクに技術内容について発表したり語り合ったりする。このブログ内でも過去に紹介された。↩
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本間 雅洋, 類地 孝介, 逢坂 時響 (2017)「Haskell入門 関数型プログラミング言語の基礎と実践」技術評論社↩