こんにちは、YSです。
2020年7月9日にシューマイ コミュニティにて開催された Laravel の勉強会に参加してきました。
普段のプロダクト開発でも関わっている Laravel。
この機会に社外のいろいろな知見にも触れてみたいと思ったのが、参加のきっかけです。
以下、簡単ですがイベント内容と感想をレポートします。
発表内容
CTOやリードエンジニアとしてご活躍されている方々が 業務で実際に運用・開発されている Laravel について語って下さいました。
Laravel x Herokuによる開発・運用
株式会社タンバリン CTO 狩野 裕介さん
Heroku を使用したサービスの設定/運用について語って下さいました。
スケールアウトが設定画面でスライダーを動かすだけで行えたり Git merge で自動デプロイされ、ボタンを押すだけ本番リリースが行える等 Heroku では、とても簡単にサービスの設定・運用が行えるようです。
自動デプロイからの Laravel の Migration の連携はまだ実施できていないとのこと。
工夫が必要な箇所もありそうです。
Laravelのコンテナ運用のベストプラクティスを考えてみた
株式会社ROXX CTO 松本 宏太さん
Amazon ECS を使用したコンテナ運用について語って下さいました。
コンテナの使い分けや、ロギングの設定等について 実際の設定値やポイントなどが書かれており、ぜひ参考にしたい情報ばかりでした。
循環的複雑度80超えの現行システムに Laravel × オニオンアーキテクチャ で立ち向かった話
株式会社うるる 栗原 史明さん
オニオンアーキテクチャを採用するために Laravel を導入された話についての発表でした。
オニオンアーキテクチャ推進のため最適なフレームワークとして、なぜ Laravel を選んだのか、 実際に導入してみてどうだったのかなど、詳細な事例が興味深かったです。
Laravelで小規模業務システムを作る時の要点
長く Laravel での開発に携わってきた荒瀧さんによる発表です。
小規模システムの定義と、Laravel の機能が用途ごとにわかりやすく説明されており、とても参考になる内容でした。
感想
今回のイベントでは大きく分けて「運用向け」「開発向け」の2種類のLTがあり、 私には、日ごろ携わっているプロダクト開発に関係する「開発向け」の発表が刺さりました。
私が興味を持った「開発向け」LT は2つあります。
Laravel の導入しやすさ
1つ目は、オニオンアーキテクチャを採用するために Laravel を導入した話です。
Laravel を採用した観点は、「自由度の高さ」「DI サポート」「トラブルシューティングがしやすい」という3点、とのことでした。
「自由度の高さ」「トラブルシューティングがしやすい」という2点は、 私が開発に携わっている製品『チャットディーラー』で、Laravel を採用した条件と類似しており、親近感がわきました。
特に観点「トラブルシューティングがしやすい」の中で説明されていた 「利用者の多さ」という点は、フレームワークの寿命にも関わるため フレームワーク選定時の重要な要素だと感じています。
また、ビジネスロジックの分離についても解説されていました。
『チャットディーラー』の開発でもビジネスロジックの分離を意識したレイヤー設計を取り入れていますが、 より本格的に進められている印象が伝わってきました。
Laravel の豊富な機能例
2つ目は、Laravel での開発に長く携わってきた方ならではの詳細な機能説明でした。
これから Laravel で開発する方向けの発表とのことでしたが すでに見知った機能以外にも、使用したことのない機能の説明もありました。 今後の開発で活かせそうな機能も含まれており、「Laravel って便利だな」と改めて思った次第です。
今回紹介のあった機能以外も含めて、 一度、Laravel の公式リファレンスにあたって、全機能を確認しておく必要がありそうです。
おわりに
実は Zoom でのオンライン勉強会参加は人生初の経験でした。
話している方の「間」も普段の勉強会とはまた違った「間」があり、とても新鮮でした。
今回の参加した勉強会は、普段は東京で開催されているそうです。
大阪在住の私としては、参加が難しい勉強会に参加することができたのも、オンライン開催ならでは良い経験でした。
最後に宣伝となりますが、株式会社ラクスでも PHP をはじめとした各種勉強会を開催しています。
オンライン中心となりますので、参加もしやすいと思います。よろしければぜひご参加ください。
詳しくはこちらをご覧ください。