RAKUS Developers Blog | ラクス エンジニアブログ

株式会社ラクスのITエンジニアによる技術ブログです。

【入社エントリ】エンジニアから技術広報にジョブチェンジ!

4/16にラクスに入社しました、技術広報の飯野です。
入社して1ヶ月と少し経ちましたので入社エントリを書いてみることにしました。
本投稿は社外の方はもちろんですが社内メンバーにも自己紹介の絶好の機会ですので、社内外を問わず読み物としてお楽しみいただければと思います。
「技術広報って何をしているの?」「なぜエンジニアから技術広報に?」という方から「ラクスってどんな会社か知りたい!」という方にまで幅広く読んでいただければ幸いです。

目次

経歴

大学

文学部日本文学科を卒業しており、生粋の文系です。
入社1社目の常駐先で「好きな古文は源氏物語です」と言ったところ、大層変わった子扱いをされていました。(そんなに変わった人間ではないです。)

1社目

前述の中小SIerに新卒で入社し、SES(客先常駐)の形態で約4年働いていました。
Web広告代理店、宝くじ、クラウドサービス、ネット証券等の現場でエンジニア経験を積ませていただきました。
SESあるあるかと思いますが(6年前の情報なので今とは違うかもしれません)、

  • 常駐先によって待遇がかなり変わること
  • 完全なウォーターフォールだと一部工程にしか携われず自分が何を作っているのかすらよく分からない現場もあったこと
  • 会社同士の契約のため来月自分がどこに居ることになるかすら分からなかったこと

等々、働き方について疑問を抱くようになり転職を決めました。
ただし、いろいろな現場に行って様々な業種のプロダクトを社外のエンジニアと毎回違う言語やフレームワークで開発していたことは、間違いなくわたしのエンジニアスキルの土台になっています。

2社目

Web広告代理店で約6年働いていました。
自社のエンジニアと自社システムを作りたかった(エンジニアが99%内製でした)のと、入社時から新規プロダクトの開発に従事できるということで入社を決めました。
上述の、新規プロダクトであるクライアントが使用する広告発注システムの構築や、営業の売上と粗利をデイリーで管理するデータ分析基盤の実装、計上ツールの保守等、様々なプロダクトに携わりました。
また、この会社でアジャイルについて学び、スクラム開発を実践していました。
エンジニアリングマネージャー(一般用語で言うところの課長レイヤーにあたるかと思います)兼開発チームのエンジニアを約5年、+スクラムマスターというやりたがりが溢れ出たロールを担当していました。
2020年2月からはフルリモートで働いていました。

上記の通り、ラクスが3社目で転職経験は2回です。

転職のきっかけ

前職はとても居心地のよい会社で、働きやすく、かつ人もよく、とても恵まれた環境であったと言えます。
「やりたい」と声を上げれば大抵のことはやらせてもらえましたし、価値が見出せないものやあまりにも短納期な要望は「やりたくない」と正直に言っていました。
(※ここは個人の性格によるところが大いにあります、全員が全員そう言っていたわけではないです。)
若い時からどんどんチャレンジさせてもらえて、新卒入社2年目で課長職になっている社員もいました。
実成果云々ではなく「やりたい」と言った社員へ挑戦機会を多く与える、といった風土です。(もちろん素質があればこそです。)

そんな恵まれた環境に身を置いていたわけですが、だんだんと自分の市場価値について考えるようになりました。
立場上裁量も大きく、言い方がよくないかもしれませんが大体のことは言えばなんとかなっていた感覚があり、周りのメンバーからも「飯野が言うなら」といった空気を感じていました。
また、入社してからずっと同じプロダクト/チームに携わっていたため、他の環境に行った際にどのくらい太刀打ちできるものなのかが全く分からず、変化を求めている状態が続いていました。

とは言え「絶対に転職したい」という強い願望はなく、とりあえず手っ取り早く市場価値を知りたかったので、ヘッドハンティング型の転職サイトに登録しました。
ありがたいことにスカウトはそれなりにいただいていたのですが、同じようなポジションで同じような働き方なのであれば無理に会社を離れる必要はないと思っており、求人情報を見るだけの日々を過ごしていました。
そして転職サイト登録後半年を経過した頃、「技術広報」というポジションでラクスからスカウトをいただきました。

入社の決め手

そもそもスカウトを貰うまで「技術広報」というポジションをよく知らなかったわたし。
カジュアル面談で開発部の組織体制や技術広報の業務内容について話を聞き、

  • これまで培ってきたエンジニアリングを土台に新しい分野で活躍できること
  • 横断組織のため関わりを持つ社員がとても多いこと
  • 対外的な組織ブランディングに携われること

に心惹かれて選考に進みました。
もともとコミュニケーションを取りながらチームで成果を上げることが好きだったので、より多くの人と関わり、プロダクトやチームを横断して組織のために働ける環境が魅力でした。

また、エンジニアから完全に離れることには不安もあったので、オファー面談の際に「もし技術広報が合わなければエンジニアでも」と言ってもらえたのも大きかったです。

ということで、転職活動は完全受け身でラクス1社のみエントリーし、ご縁がありまして入社に至りました。
内定をいただいてからも採用課の方も含め何度も話を聞いていただき(週1の頻度で電話 or Web面談で連絡を取り、オファー面談の際にも「現場のエンジニアと話したい」というわがままも聞いてもらいました)会社の制度面についてや、どういった人がいるのか、どういった人がカルチャーマッチしているか、という話を根掘り葉掘り教えていただきました。
納得いくまで悩む時間とサポートをくださったことで、安心して入社を決めることができました。
転職活動をほとんど行っていないので他社と比較しづらいですが、かなり手厚い方なのではないかと思います。

ラクスの技術広報とは

前述の通りですが、ラクスの技術広報は

を行うことで、最終的には開発組織の採用強化を図ることを目的としています。
具体的な業務内容としては、

  • ラクステックブログの運営
  • 社外向け技術イベントの企画・運営
  • 外部イベントの発掘・情報収集
  • 上記取り組みによる集計作業・分析

の4点が挙げられます。
もちろん技術広報だけで全てを賄うことはできないので、現場のエンジニア/デザイナー、マネージャーの皆さまの力をお借りして活動を行っています。
より具体的な活動内容はこちらの投稿をぜひご覧ください。
tech-blog.rakus.co.jp

入社後やっていること

出勤

2年ぶりのオフィス出勤なので、まずは通勤に慣れるところから始めましたw
(※ラクスは対面でのコミュニケーションを重視しており、緊急事態宣言等の要請がない限りは基本的にオフィス出勤となります。)
始めは電車に乗るのも緊張していたのですが、転職したてのわたしにとって対面コミュニケーションは関係構築をするにあたりかなり有効に働いていると思います。
もちろんリモートでも関係構築は可能です。
が、やはりリモートに比べてコミュニケーション量(雑談含む)が全く違います。
困ったときの「ちょっといいですか?」も2秒でできます、すごい。
「あの席にいるあの人にXXについて聞きたい」も歩いて行って5秒でできます、すごい。
業務外だけど誰かに話したいくだらないこともすぐに言えます、すごい。
リモートでは必須と思われる「場作りをしてから雑談をする」という必要性がなくなり、気軽にコミュニケーションが取れるようになりました。
副次的な効果としては、圧倒的に運動量が増えなんと体重も減りました。歩くの大事。

イベント企画・運営

わたしは4月中旬入社のため、入社時点で今期の計画はほぼ出来上がっている状態でした。
が、社外向け技術イベントを追加するにあたり、わたしも入社1週目からさっそく企画に携わることとなりました。
6月〜8月にかけて行われるLT会のうち、6本のイベント企画をさせていただいております。
「初めはお試しと思ってとりあえずやってみよう」というご厚意によりたくさん採択していただいて、嬉しいやら緊張やらです。
直近ですと6月中旬に「アジャイルについてゆるく語りたい!」(LT会)を開催予定です。
アジャイル開発での取り組みやプロダクトの開発手法について聞いてみたい!という方はぜひご視聴ください! rakus.connpass.com

集計作業の自動化

技術広報はブログやイベント等の数値を扱っており、改善サイクルを回すために集計作業が必須です。
集計作業を行うにあたり、これまでは手作業でやっていた定型業務を少しずつ自動化しています。
「集計が速くなった!楽になって嬉しい!」と言ってもらえるとにんまりします。(これまでのエンジニア経験も活かせていますね!)

チームビルディング

入社後は毎日1on1の時間を30分取っていただいていて、雑談や現状困っていること等をチームのリーダーと話しています。
入社3日目の1on1で「メンバーも増えましたし(自分のことですが)チームビルディングのワークがやりたいです」と言ったところ「どうぞどうぞ」と快諾していただいたのでさっそくやってみました。

技術広報チームではチームビルディングの経験があるメンバーは少なかったので、まずはチームビルディングの目的と効果について認識合わせを行いました。
チームビルディングを行うことで、

  • コミュニケーションの円滑化
  • 心理的安全性が高くなる
  • チームに一体感が生まれる=生産性が向上

といった効果を期待できる、という話をしました。

ドラッカー風エクササイズ

技術広報チームの初ワークには前職でも行っていたドラッカー風エクササイズを採用しました。
ドラッカー風エクササイズ」とは、

  • アジャイルサムライの著者であるJonathan Rasmusson氏が書籍やブログで紹介しているチームビルディングの手法
  • 4つの質問にチーム全員が答えることで、相互理解の促進と期待値のすりあわせという効果があり、特にプロジェクトの開始時や新メンバーを迎えるときに効果的

と言われているワークです。
主にソフトウェア開発をしているチームで取り組むことが多い(と思われる)ので、開発外のチームで行ったのは初めてでした。
ドラッカー風エクササイズでは参加メンバーの得意なことや大切にしている価値観を知ることができるので、自己開示を目的としているワークの場合に有効な選択肢だと思います。

実際にやってみて、参加メンバーからの感想も貰いました。

  • 期待値の擦り合わせは良かった。
  • 期待値の得点づけで4-5が多いあたり、対人の気遣いができるメンバー達なのだなと思った反面、心理的安全性はまだ低いのかなとも考えた。
  • 一緒に仕事をする上で、チームの得意・不得意、価値観などが詳細にきけて良かったです。
  • 今後仕事をする上で、期待値の相互理解ができたことはとても良いと思いました。
  • 関わっている期間が長い人/短い人とで、期待値の変化が起こると思うので、期が変わる頃にもやってみたいなーと思いました。
  • 改めてコミュニケーション、自己客観視の機会が持ててよかったと思う。
  • チームの現状やメンバーの得意なことが大きく伝わってきて理解が深まった。
  • 自分へのコメントがいただけることで、自分の位置や目指していく方向わかりやすくなったと思う。
  • 今後いい意味で変化できたらと思いました!

プロダクト開発のチーム以外で行ったのは初めてでしたが、ポジティブなFBが多く貰えました。
心理的安全性はまだ低いのかな」という意見もあり、メンバーが増員したばかりということももちろんあるでしょうし、まだお互いに気は遣っている状態ということがこういったワークを通して明るみになった点もよかったと思います。

社内の雰囲気

情報共有の文化

チャット上での交流がとても活発に行われていて、社外の技術イベントのレポートやおすすめの記事、ネットニュース、美味しいランチ情報が流れてくるチャンネルもあります。
(※ラクスの開発部門では「Mattermost」をチャットツールとして採用しています。)

こういった情報発信ってリアクションがないと切ないですよね。
わたしも技術広報活動の一環で社内報を流す機会が多いのですが、絵文字で反応をいただけるととてもありがたいです!

また、有志での集まりも盛んな印象です。
技術広報主導ではない社外向けイベントがあったり、読書会が開かれたりと、主体性を持つ社員によってチームを横断した活動が行われています。
わたしも読書会に参加予定なので楽しみです!

フラットで柔軟な社員が多い

技術広報では社外向け技術イベントの企画・運営をしていますが、その一環で社内のエンジニアやデザイナーに登壇依頼をする機会があります。
わたしも入社してから何名かの方に「登壇いかがですか?」と声を掛けさせていただきましたが、「お誘いありがとうございます!」「発表内容考えておきます!」とさくっと快諾いただけることが多く感動しました。

社内でこういったアウトプットの文化を作るのはすごく難しいと思います。
前職でも「ブログ書いてよ」と言うのも言われるのもなんだかハードルが高いなと感じていました。(実際にはそんなことはないのですが。)
ラクスでは年間のブログ計画を技術広報と開発部内で連携して作成しています。
この計画ブログだけでも大変にありがたいのですが「LT会に向けてブログを執筆したのでアップしてほしい」「連載物を書きたい」等の飛び込み執筆者がいらっしゃいます。
強制ではなくこういった形でブログを書いてくださる方が増えると、日頃のインプットを気軽にアウトプットする流れが根付きそうですね。
技術広報としてもそういった社員のアウトプットの場をどんどん増やしていければと思っています。

入社後の課題感

人力の作業を自動化したい

集計作業や管理業務にはまだまだ手作業が多い状況です。
なんでもかんでも自動化すればいいってものでもないですが、完全にルーチン化していて人がやる必要のない作業はなるべく人力を減らして、より企画や分析等のクリエイティブな箇所に注力していきたいですね。

技術広報として会社のことをもっと知りたい

まだ入社して日が浅いこともありますが、会社に関するインプットの日々が続いています。
プロダクトも社員も多く、それぞれのプロダクト毎の技術スタックや開発手法、日々の取り組み等まだまだ分からないことだらけです。
が、技術広報は横断組織のため関わる社員は本当に多いです!
前職までは業務で関わりのあるエンジニアやデザイナーはかなり限られていたので、横断組織ならではの特色だと思います。
日々少しずつですが、関わりを通してプロダクトや組織毎の特色を学び、組織ブランディングに活かせるような企画に繋げていきたいです。
ラクス社員の皆さま、今後ともよろしくお願いいたします!

まとめ

以上、エンジニアから技術広報にジョブチェンジした話でした。
入社して一ヶ月と少しですが、すでにいろいろな機会をいただけているなと改めてふりかえることができました。
まだまだ技術広報としてはひよっこですが、組織の認知拡大目指して邁進します!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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