こんにちは、技術広報チームです!
ラクスの開発組織ではこの1年半、技術広報に力を入れ、会社の技術的な取り組みの発信を行ってきました。 ちょうど2021年8月末にエンジニア・デザイナー採用サイトの技術コンテンツを強化してリニューアルしたタイミングでもあり、 ここまでの取り組みを振り返ってみたいと思います。
ラクスの技術広報について
皆様の会社には「技術広報」を担当されている方はいらっしゃいますか?
担当領域こそ各社それぞれかと思いますが、技術広報の仕事は
「エンジニアやデザイナーに対する、専門領域の情報提供を通じたマーケティング」
といえると思います。
具体的活動内容は
- メディア戦略・運用(テックブログ、自社サイト)
- 外部イベント登壇
- 自社のイベント主催
などが挙げられ、ラクスも上記を中心としています。
技術広報活動はエンジニア、採用、マーケティング各部門との幅広い調整が必要な他、技術の理解や興味関心も求められます。したがって、技術広報活動を現場エンジニアが担当するケース、しないケースでメリット/デメリットがあります。その点当社では「技術広報と兼務のエンジニア」はおらず、専任体制となっています。 それにより、スピーディな部門間調整やエンジニア登壇のコーディネートやサポート、広報活動量を確保しようとしています。現場感覚の裏付けは開発チームのエンジニアとしっかり協力して担保しているほか、技術広報チームにもSE出身者がいて、その経験を活かしています。
取り組みのきっかけ
ラクス開発本部のビジョンは
「日本を代表するSaaSエンジニア集団になる」
です。展開中のプロダクトが成長中で、一人でも多くのエンジニア、デザイナーの方に仲間に加わっていただきたい と日々思っています。一方で、ラクスが提供するのはBtoBの業務効率化/付加価値向上プロダクトです。普段会社の経費精算や勤怠打刻などで使うなど、日常接点のないエンジニアに対しては社名認知率が上がらないという課題がありました。そこで、開発本部からの技術情報発信を増やすべきという方向性からスタートしました。
ゴールの考え方
そこで認知率向上を目標にして、下記メインで活動を行うことにしました。
- エンジニア・デザイナー採用Webサイト
- 外部イベント登壇
- 主催イベント
- テックブログ
ここで技術広報の貢献をどう定義、計測するかについては、各社個性が出るところではないかと思います。
①定性指標・定量指標、②プロセス指標・結果指標の組み合わせで設計するケースが多いのではないでしょうか。
ラクスはといえば、技術広報自身が開発組織の成長に主体的に貢献する意識を持つため、定量的なKPI、結果指標への力点が大きいように思います。
もっとも本記事を読んでいただいている方のフェーズによっては、データが存在しないとか、アウトプットする文化がないというケースもあると思います。その場合は記事投稿数などのプロセス指標を一旦重視していくのも手かもしれません。KPIの数値は最初から完璧なものではないので、スモールスタートで随時見直していく可能性はあります。これらを開発マネジメント層と合意を取ったうえで、アウトプットの強化が始まりました。以降に実際の取り組みをご紹介します。
やってきたこと
採用Webサイトを技術情報のハブにアップデート
エンジニア・デザイナー採用Webサイト自体は過去の早い段階でリリースしていました。
ただ、当社の技術的な取り組みを知っていただくために、これまでのエンジニアの活動を一挙に見られるコンテンツが欠かせず、それはまだまだ不十分と考えていました。
そんな「技術情報のハブを作りたい!」という思いをもとに8月末にリリースしたのが、こちらのコンテンツです!
TECH INFO(技術・デザイン情報): スペシャリストが最前線で取り組む実務課題インタビュー career-recruit.rakus.co.jp
MEDIA(メディア掲載): 外部メディアに掲載されたエンジニアインタビュー career-recruit.rakus.co.jp
SLIDE(資料):自社イベントへの登壇資料(後述) career-recruit.rakus.co.jp
VIDEO(動画):自社イベントの動画アーカイブ(後述) career-recruit.rakus.co.jp
SPONSOR(協賛実績):外部イベントの協賛実績(後述) career-recruit.rakus.co.jp
つい最近リリースしたばかりなのでこれからのコンテンツですが、いろいろな視点から当社のエンジニアの活動を知っていただけるような企画を進めていきます。
外部イベント登壇
昨年、今年はコロナの影響で外部イベント全体も影響を受けてしまいましたが、当社技術スタックや開発スタイルに関わるカンファレンスを中心に継続的に協賛を行っています。技術広報はイベントの検討や登壇のコーディネートなどを行っています。過去のイベント協賛実績はこちらにまとめていますので、ご覧ください。
エンジニア登壇実績のご紹介(一部)
- 2021/6/25 Scrum Fest Osaka 2021 経験ゼロからはじめる!10年以上続くプロダクトのアウトカム創出戦略
- 2020/12/12 PHPカンファレンス2020 レガシーシステムに自動テストを導入する第一歩
- 2020/8/27 Developers Summit 2020 KANSAI 関西的なノリで変化の波をノリこなすチームの取り組み
- 2020/6/26 Scrum Fest Osaka 2020 スクラムちゃうがなと言われてもやってみぃひん?
- 2020/5/20 Agile Japan 2020 「中小企業のエンジニアチームを”楽”にする」を目指す組織マネジメントの変わる勇気と変えない勇気
主催イベント
Rakus MeetUpやLT会、TechCafeなど、各種コンセプトでイベントを年50回強開催しています。これらは主にconnpassで展開しています。技術広報は企画立案や年間スケジュールの策定、ご登壇者様への各種ご依頼・連絡、司会・運営にかかわっています。年間計画は関係者がいつでも見られるようになっているほか、登壇に関する困りごとなどがないか技術広報が主体的かつ気軽にコミュニケーションする工夫もしています。
大変有難く嬉しいことに、フロントエンド、UI/UX、自動化、リーダブルコードなど、オンラインになっても回を重ね、多くの方にご視聴いただけるシリーズとなりました。connpassのメンバー登録いただいている方は6,000名に近づき、イベントには延べ7,000名弱もの方にご参加いただくまでに成長しました。これらのイベントは多数の登壇者様のお力添えあってこそ実現できております。この場を借りて改めて厚く御礼申し上げます。
10月の技術イベントのご案内
例えば、下記のようなテーマで定期開催しております。ご興味をお持ちいただけるものがございましたら、是非ご視聴ください!
- 10/6開催 大規模SaaSのフロントエンド開発/レガシー改善、Vue.js、マルチブラウザ対応
- 10/13開催 PHPerのための「Laravel 入門を語り合う」PHP TechCafe
- 10/20開催 UI/UXデザイナーLT会 - vol.5
- 10/27開催 エンジニアの勉強法ハックLT- vol.6
社内登壇メンバーのスライド、動画も公開
コロナの影響でなかなかオフィスにお越しいただいての開催ができないのですが、逆にオンラインの良さを生かして、リニューアルしたサイトで過去のRakus MeetUpでの当社エンジニアのトークやスライドを公開することにしました。今後も随時追加していきますので、是非見てみてください。
テックブログ
このテックブログは2017年から運営していますが、技術広報は直近ではブログのテーマ策定や構成設定のサポート、一部記事執筆やKPIの運営を行っています。
主催イベントでの話は実務から得られた中長期的な課題が多いのですが、こちらは最近のエンジニア界隈での技術的なTipsも多くなっています。
まとめ
以上、駆け足ではありますがラクスでの技術広報活動のご紹介でした。実際に活動を行ってみて、定量的なKPIで見てもより多くの方に当社の名前や技術的な取り組みを認知していただけ始めているという実感がでてきました。採用説明会でも、技術イベントに参加して当社のことを知ったという方がいらっしゃいました。
もちろん、まだまだ改善すべき点はあります。一層満足いただけるコンテンツ・体験をご提供し、さらには「ともにラクスで働く仲間」という選択肢を検討していただくために、地道な努力を続けていきたいと思います。
簡単ではありましたが、ラクスの「技術広報」という存在について知っていただけましたなら何よりです。それではまた、イベント等でお会いできることを楽しみにしております!
そして最後に宣伝
ラクスでは一緒に技術広報を盛り上げていただける方もお待ちしています! 技術コミュニティが大好きかつ、仮説を追いながら広報観点で開発組織・事業成長に取り組んでみたいという方!是非こちらまでお気軽にご連絡ください↓↓
お待ちしております!
- エンジニア中途採用サイト
ラクスでは、エンジニア・デザイナーの中途採用を積極的に行っております!
ご興味ありましたら是非ご確認をお願いします。
https://career-recruit.rakus.co.jp/career_engineer/