技術広報のsyoeshinです。
当社では最近、下記2つの定期的な読書会を企画し、スタートしました。
- 社内の有志達がリードして、それぞれが好きな本を読み/紹介しあう読書会
- 社内の有識者達がリードして、選定した技術書の理解を深める読書会
定期的な読書会を組織の取組みとして始めた目的は
"個と組織の成長"です。
成長のプロセスは
- 知識を得る (勉強会で話を聞く、本を読む、ニュース/記事を読む など)
- 訓練する (繰り返し修練、習慣にする など)
- 実践する
に分解できます。
定期的な読書会の機会をつくり、参加してもらう事で
成長の源泉となる
知識を得る × 訓練する
のサイクルは定着させる事ができます。
もちろん実践するはとても重要ですが
私たちの開発組織は支援の厚い実践シーンの連続ですので
知識を得る × 訓練する サイクルが定着すれば
個の成長が加速する事は、言うまでもありません。
さて
まずは知識を得る × 訓練する
のサイクル定着を目的として始めた読書会は
早速、以下のようなうれしい副次効果も見られ始めました。
ーー組織内コミュニケーションのダイバーシティ化
私たちの開発拠点は
東京・大阪・ベトナムと分かれており
これまで社内イベントは拠点を中心とした開催が主で
業務外のコミュニケーションも拠点が中心となっておりました。
密を避けるべき状況下で、読書会はオンライン開催となったため
これまでの様に拠点別の開催ではなく
東京、大阪、ベトナムから社員が一斉参加できる読書会は
拠点を問わず、若手・中堅・ベテランを問わず
業務外コミュニケーションも交わせる機会の一つとなりました。
ーー要約/意見をまとめる/人前で話すスキルの向上とリーダーシップの育成
読書会にはさまざまな形式がありますが、当社が実施している
- 社内の有志達がリードして、それぞれが好きな本を読み/紹介しあう読書会
の参加目的は「それぞれの自由でよし」としています。
こちら読書会の参加者には
会の冒頭で
「今日はどこまで読む」と読書宣言をしてもらい
1~1.5hの読書後 に
読んだ本/部分を要約し、参加メンバーに伝えてもらうようにしております。
また、参加者からファシリテーター(簡単な司会進行)を選出し
会の進行をしてもらいます。
・読書宣言
・読んだ本/部分の要約を発表
・読書会の司会進行
をしてもらう事で
知識を得るためだけの読書会ではなく
・人前で話す
・意見をまとめる
・人の意見を聞きながら結論を導く場を作る
というトレーニングになり、スキルを磨くことができる仕組みで
参加者は心理的負担が小さい中で
リーダーシップに必要な要素が身に付けられるようになってます。
ーー組織内での専門性/アイデンティティの確立
社内では
・アーキテクチャに詳しい 人
・アジャイル開発やスクラムに詳しい 人
・フロントエンドに詳しい 人
等々
おりますが
そういったメンバーは”特定分野の知識と経験が豊富”と社内で認識されており
特に知識面では、その分野に関わるたくさんの本を何度も深く読んでいる事が多いです。
- 社内の有識者達がリードして、選定した技術書の理解を深める読書会
では
特定分野や技術テーマに沿って読書会が開催されており
読書会を主催するメンバー達は、”特定分野に詳しい人” と社内で認識され
自身の専門性とアイデンティティを確立しています。
また
当社では有志達が始めた社内勉強会から発展した
「TechCafe※」という
社外向け勉強会コミュニティーを運営しており
社外向けに特定分野/技術のベントを主催する事で
社内だけでなく社外にも自身の専門性とアイデンティティの確立を進めています。
※TechCafe詳細「TechCafeができるまで」
ーーまとめ
読書会の開催/参加メリットは世間でさまざまに言われてますが
社内で読書会を開催してみて
世間で言われているどのメリットも得られる
というのが現時点での所感です。
まだまだ開催の実績は少ないですが
中核メンバーや管理職、開発組織以外メンバーの参加が増えていけば
・組織コミュニケーションのダイバーシティ化
・組織メンバーのリーダーシップ育成
・組織メンバーの専門性/アイデンティティの確立
の進化ができ
”個と組織の成長”を加速できる と考えているため
今後もより多くのメンバーが参加しやすく
何より楽しめる「読書会」を企画していこうと考えております。
当社運営の勉強会コミュニティーは以下サイトからご参加ください。
また、私たちは一緒に働くメンバーを募集しています。
ご興味を持たれましたら以下のサイトからお問い合わせください。