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株式会社ラクスのITエンジニアによる技術ブログです。

【2021年】ラクスの新卒エンジニアが新卒研修を振り返ってみた

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はじめまして!2021年4月に入社したnkumaです!
入社から9か月ほど経ち、徐々に業務に慣れ始めてきた今日この頃、改めて新人研修のことを思い出してみました。 去年に引き続きコロナ禍のため、大半が在宅での研修となっていました。
社会人になったばかりの在宅研修でさぞかし不便かと思いきや、かなり充実した研修だったと自負しています。
ということで、今回は私が受けた新人研修の流れとそこで得たことについてご紹介いたします。

コロナが新卒研修に与えた影響

まず最初にお話ししたいのがコロナの影響についてです。
私たちが技術研修を受けていたのは、大まかに4月中旬~6月末の2か月半でした。その間、まん防(まん延防止等重点措置)や緊急事態宣言が相次ぎ、最初の基礎学習と最後の成果発表以外はずっと在宅だった覚えがあります。しかし、講師の方が工夫してくださったおかげで、あまりデメリットは感じず充実した研修を受けることができました。
下記ではその工夫の一部と在宅で研修を受けて感じたメリットをあげさせていただいています。

工夫例⓵:演習する際は3~4人のブレークルームを作る

皆で一部屋で演習するのではなく、演習のタイミングでランダムに3~4人のルームに分けられ、そこを講師が巡回するという形式でした。
お互いの状況が把握しやすく、新卒間で様々なことを共有しやすかったです。
全員が一つのルームで演習すると、講師の方が常にいて下さるのはメリットですが、コミュニケーションはとれず、声をあげづらく、集中しづらいため効果的な工夫だったと思います。

工夫例②:画面共有や遠隔操作を利用する

Zoomの機能である画面共有、遠隔操作等をフル活用することで、リアルで学ぶよりもやりやすかったような気がします。遠くからモニターを見るのではなく、直接自分の画面に映し出されるため見づらい思いをすることがありませんでした。
また、一度に複数人で同じコードを見れるので他人のコードを勉強しやすかったです。

メリット①:作業中の雑談がしやすい

演習時間の大半は3~4人だけなので、周りを気にせずにコミュニケーションをとることができました。
常に誰かが画面共有をしておいて、他人のコードを見ることで良いコードの書き方を話し合ったこともあります。
そのおかげで、通常より多くのことを新卒間で共有できたと思います。

メリット②:質問がしやすい

講師の方が巡回に来たときに質問すればいいので、質問のタイミングをとりやすかったです。
それまでに同期間で問題を共有し、考えて、教え合うことで内容がより身につきました。
コードを画面共有すれば他人と自分のコードを簡単に複数人で見比べることができるので違いも見つけ出しやすく、ケアレスミスを見つけるときにも便利でした。
また、チームの皆が画面共有を見れるので他人への指摘も自分のものにすることが容易でした。

メリット③:予習・復習の時間がとれた

朝夕の通勤時間が丸々空くため、予習・復習の時間をとりやすかったです。
また過去のテキストやPCが常に手元にあり、暇なときがあれば手に取りやすかったのも一つの理由かと思います。 基礎を固めるフェーズにおいて、しっかりと予習・復習ができるのは大きなメリットかと思います。

在宅での新卒研修を総じて

講師の方の工夫のおかげで、在宅で受けた新卒研修はメリットしか感じませんでした!
在宅ではコミュニケーション不足になるとよく言われますが、私たちの研修ではむしろ対面よりもしっかりとコミュニケーションが取れていたように思います。コロナ禍で在宅とならなければ今以上に同期が仲良くはなれなかったとさえ感じるほどです。
学習の上で大切な予習・復習がしやすく、説明が効きやすく、質問がしやすいなどこれ以上にないほど最高の環境でした。
しかし、上記にあげたメリットは研修を在宅で受けるメリットであり、業務を在宅でするのとは少し異なることに注意が必要です。
学習と業務は別物のうえ、同期間ではない先輩後輩、上司部下の関係で円滑なコミュニケーションがとれるかは微妙なところなので…。
コロナ禍で在宅でも研修は良いものでした!というのをお伝えできたなら幸いです。

新卒研修の概要

新卒研修では、各種制度の説明やビジネスマナー、商材の説明も受けますが、メインは技術研修となっています。
2か月半ほど技術研修をした後は配属されて、各商材に合わせた研修に入ることとなります。
技術研修では、基本的に「説明を受けて演習」を繰り返します。 説明を聞いて覚えるのではなく、実際に動かすことによって実感の伴った理解をすることができました。
終盤はそれまでに得た知識を総動員していくつかの実践演習を行います。個人演習から始まり最後にはチームでECサイトを作るという課題に至ります。
「手を動かして学ぶ」ということが重視されていることを全体的に実感する流れです。

新卒研修で主に使用した技術

プログラミングの学習は主にJavaを中心に実施していました。
SQLには業務でも利用しているPostgreSQLを使って学習いたします。
アプリ作成にはSpringBootを利用しています。

新卒研修のカリキュラム

以下では新卒研修の内、メインである技術研修で学習したことを大まかにご紹介いたします。
こちらに書かれていることが全てではなく、また年々改善しているためご参考程度にお目通し下さい。

  • ⓵基礎知識
    基本情報技術者試験などを利用しつつ、ITに関する基礎知識を学びました。(2進数やプロトコルなど)
  • ②プログラミング基礎
    Javaを利用して、変数からメソッドなどのプログラミングとしての基礎についてです。
  • オブジェクト指向
    「継承」「カプセル化」「ポリモーフィズム」といったオブジェクト指向のキホンを学びます。
  • ④データベース基礎
    SQL文の書き方について学習します。
  • ⑤DBアクセスプログラミング
    プログラムからDBにアクセスする方法としてDaoパターンを学びます。
  • フレームワーク
    ThymeleafやSpringJDBCなどSpringBootを扱う上で基本となることを学びました。
  • ⑦Git
    チーム開発をするのに必要なGitの考え方や基本的なコマンドを学習します。
  • ソフトウェアテスト入門
    テスト仕様書の作り方からJUnitの使い方までを学びます。
  • ⑨HTML/CSSJavaScriptJQueryAjax
    フロントの最低限の知識を学び、Ajaxを扱えるようにします。
  • ⓾サービス運用・保守
    実務的なエラー処理のやり方やセキュリティ対策を学びます。
  • Linux基礎
    基礎的なLinuxコマンドからデプロイの考え方・やり方を学びました。
  • ⑫実践編(従業員管理システム、掲示板システム、ECサイト
    テスト仕様書を書いてプログラムを組むといったことや、用意されているシステムのバグ修正を行うなどかなり実践的な内容となります。
    それまでに学習した内容を活用していて自分のものにしていくといった過程です。
    ECサイト制作では実際にチームに分かれ、最低限の仕様は実装しつつ、各々の工夫をして、管理職や現場の方に発表します。

新卒研修で得たこと

チーム開発のメリット・デメリット

最後のECサイトの学習でチーム開発の良さ、難しさを学びました。
良いと思ったことは「得意なことを分担できる」ことです。
ひとりはフロントが得意なのでデザインを、ひとりは難しめの実装を、もう一人は細かいことによく気付くのでバグ探しをといった具合に分担することで、効率よくかつより良いものを作ることができました。
研修全ての集大成としては微妙な動きだったかもしれませんが、仕事の本質を実感したように思います。
自分の得意なところを探して伸ばすことが最も貢献できることだと理解しました。
また、「お互いに支え合える」というのもメリットに強く感じます。
複雑なシステムに取り組む際、何度も折れそうになりましたが、チームの励ましでなんとか形にすることができました。どうしようもなく行き詰ってしまったときも、それぞれで案を出し合い最善のものを作ることができ、文殊の知恵というのを実感しました。
対して難しさを感じたのは「コミュニケーション不足での行き違い」です。
仕様に対する考え方が違っていたり、誰かが後回しにしていた実装が完了しないために他の人の進めている部分がストップしてしまうこともありました。
円滑なコミュニケーションをとるには認識合わせを欠かしてはいけないことを知りました。

適切な質問の仕方

新卒研修を受ける過程で多くの質問する機会に恵まれました。
そのため質問するポイントが掴めたように思います。
当たり前のことですが、整理整頓して話すということを忘れてはいけないことに気づきました。
整理整頓して話すことのポイントは2つと考えています。
「何がしたいかの目的、何をした結果どうなったかの過程、自分で試した事とその結果」を整理してお伝えすることが一つです。次に「事実と意見」を分けて伝えるということです。 上記の2つを意識するようになったところ、格段に手ごたえのある質問ができるようになった気がします。
当然のことですが、慌てて質問すると忘れがちとなってしまうので、少し時間をかけてでも整理して質問するよう意識しています。

報・連・相のタイミング

報連相自体は学生時代から意識していましたが、その認識が甘いことを改めて学びました。
何かをしたら報告、つまづいたら相談といった「後」の報連相ではなく、何かをする前にその方針でいいのか相談するといった「前」の報連相が大事だと知りました。
研修内で難易度の高いプログラムを組む際に、予め実現できそうな方法をいくつか想定しておいて取り組む前に相談したところ、自分の考慮できてない点を指摘していただけました。その結果、同じ時間でもより品質の良いプログラムにすることができたと思います。

モノづくりの楽しさ

チーム開発でECサイトを作った際にモノづくりの楽しさを実感しました。
スタート地点は同じなのに各チームで個性が出ており、デザインに力を入れたサイトもあれば、動作が軽くなるよう意識されたサイト、管理者用のメニューを作ったサイトと、各々のチームの考えによって違いが表れていました。
どうすればより良いモノが作れるのか、そう考えて違いを出していくことが楽しさの一つだと知りました。
また、あーだこーだと言い合いながら、互いに助け合い、一つのモノを作り、完成させた喜びは言葉にできません。
他のなによりも貴重な経験として、今後を支えるものとなっていくと思います。

まとめ

新卒研修の全てがそのまま役に立ったかと言われるとそうでないかもしれません。
しかし、確実に研修を受ける前と後では成長を実感しており、その経験は色々な部分で結びついています。
研修では悩む箇所も多くありましたが、挫けずに完了することができたのは偏に講師の方の尽力と同期間で励ましあえたからです。恵まれた環境にいることを自覚しました。
学んだ技術や考え方も大事ですが、何よりやり遂げた自覚が自分の中で一番大きいです。
コロナ禍で例年とは異なる研修体制でしたが、私は今年このような研修を受けられたことに感謝しています。
今後は実務を通して仕事を覚えていき、早くお力になれるよう努力していきます!


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