id:radiocat です。2/22〜23に開催されたScrum Fest Osaka 2019 へ私たちのチームから3人が参加してきましたのでレポートします。
Scrum Fest Osaka 2019とは?
公式サイトには以下のように書かれています。
Scrum Fest Osakaはスクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、立場の異なる様々な人々が集まる学びの場です。
アジャイル開発のプロセスのひとつであるスクラムのイベントで、関西では初の大型イベントです。約200人が集まって2日間開催されました。
ちなみに、弊社も大阪に拠点がありスクラムに取り組むIT企業のひとつとしてスポンサーをさせて頂きました。
なお、会場となった「関西大学梅田キャンパスKANDAI Me RISE」は大阪オフィスの隣のビルでした。その点でも何か不思議なご縁を感じて参加してきました。
登壇レポート
今回は登壇の機会も頂くことができました。せっかく頂いた機会ですので、私たちのチームが取り組んできたスクラムについてたくさん詰め込んで紹介しました。
スクラムはシンプルなルールの開発プロセスですが、その実践にはチームに応じた様々な工夫が必要です。私たちのチームもこれまでたくさんの試行錯誤を繰り返してきました。その中で支えとなったのは、既にスクラムに取り組んでいる先人やコーチなどの有識者の方々の取り組み事例でした。これまでも同様のイベントが開催されたり、同じ課題を持つ人が集まるコミュニティなどからたくさんの事例が世の中に発信されており、それらの情報を参考にして自分たちのチームに取り入れてスクラムを続けてきました。つまり、私たちのスクラムはこれまで取り組んできた人たちの試行錯誤に支えられているのです。
ですので、今度は私たちの取り組みを、同様に試行錯誤している人やこれからスクラムに取り組む人たちの支えにして頂けるように、たくさん詰め込んでお伝えしたつもりです。幸いなことに発表後の懇親会などで、たくさんの方々から共感のコメントや自分たちも同じ課題を持っていて勇気が湧いたという温かいお言葉を頂き、私たち自身もまたこれからスクラムを続けていくモチベーションを得ることができました。
参加レポート
一緒に参加したメンバーが印象に残ったセッションをまとめてくれているのでご紹介します。
楽楽精算開発チームの岡本です。印象に残ったセッションをまとめました。
プラクティス厨から始めるアジャイル開発
クラスメソッドの 藤村さんのセッションです。 スライドは、こちらで公開されています。
www.slideshare.net
スクラムの本に書いているようなプラクティスについて、まずは、そのまま実行してみて、形骸化してきたと感じたら立ち止まり、スクラムガイド等の原典と現状の差分を確認してみればいい、といった内容のセッションでした。
スライド中には「プラクティス厨が許されるのは、形骸化するまで」という言葉が出てきていましたが、うちのチームにも形骸化していそうなプラクティスがちらほら出てきているので、原典との差分の確認時期なのかもしれないです。
スクラムフレームワークを使用する具体的な方法。僕の場合。
楽天の 椎葉さんのセッションです。 スライドは公開されていませんが、ブログで内容が公開されています
楽天の大阪開発チームで実践しているスクラムの方法についてのセッションでした。
色々と参考になるセッションで、特に、仕様の決め方や開発の進め方については、うちのチームでも取り入れてみたいと思いました。
- 仕様の決め方
- 何を作るのか?だけではなく、なぜ作るのか?をより重視して書く
- それによって、開発チームはより目的に沿った形で実装することができる。
- 開発の進め方
- 実装/テストで役割を分けて、それぞれ並行して進める
- 実装/テストそれぞれの観点で開発を進めるので見落としやバグを防ぎやすい。
オーディエンスとして参加して来ました、庄禮です。
私自身、現在のスクラムチームに参加してまだ半年ほどで、こういったスクラムのイベントにも参加したことはありませんでしたが、運良く参加枠をいただくことができましたので参加してきました。
以下、拝聴したセッションの中から一部ご紹介します。
お堅い企業でスクラムチームを一から作った話
3年前からチームにスクラムを導入した三菱電機株式会社さんのお話。
アナログなカンバンの導入に始まり、少しづつ自分たちの課題点を解消していく軌跡をお話しされていて、チーム体制の変更したり、デジタルなツールを導入して効率化をはかるなど、工夫しながら自分たちのスクラムを形作っており感銘を受けました。
ピンポンゲームでスクラム体験ワークショップ
「Ball Point Game」というワークショップをおこないました。ワークの詳細は軽く調べるとでてきますので、気になる方は調べてみてください。 限られた時間、初対面の人と協力して目標にむかって行動するのはやりごたえがありました。やってみてダメな点は全員で振り返って、次にプランニングに活かす、といったスクラムの基本を体験学習できる良いワークでした。(ワークということもあり、実際の現場ではおこなわないようなチャレンジも行いました)
所感
交流会やコーヒーブレイクの時間に様々なスクラム関係者と交流できたことも、参加してよかったと感じているポイントです。まだまだ自分自身の知識も浅く、お話を聞いて参考にさせていただく機会ばかりですが、いつか自分の経験をみなさんにアウトプットできるように精進していきます。
まとめ
2日間スクラムのテーマにどっぷりと浸かり、参加者それぞれが交流と学びを深めて持ち帰ることができる場所でした。Scrum Festは、その名前のとおりカンファレンスや勉強会とは違った独特のフェス感のある素晴らしいイベントです。次回もぜひ参加したいと思います。
今回のイベントにも関連しますが、関西のアジャイルコミュニティの関係者の皆様には普段から大変お世話になってきました。今後もイベントへの参加だけではなく会場のご提供などでも関係を深めてコミュニティに貢献していきたいと思います。
スクラム道関西さんには既に一度、弊社にお招きしてオープン・ジャムを開催して頂きました。また、3/18にはDevLove関西のイベントを弊社にお招きして開催予定です。
また、弊社でも毎月1回エンジニアもくもく勉強会を開催してエンジニアの交流の場をつくっていこうとしています。よろしければぜひご参加ください。