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スクラムフェス大阪 2021 へ今年も協賛&登壇&参加しました! #scrumosaka

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6/25、26に開催された Scrum Fest Osaka 2021 にスポンサーとして参加し、弊社からは2セッション登壇させて頂きました。そのイベントレポートです。

スクラムフェス大阪 2021とは

report by id:rakurakukawano

www.scrumosaka.org

公式サイトには次のように書かれています。

Scrum Fest Osaka はスクラムの初心者からエキスパート、ユーザー企業から開発企業、立場の異なる様々な人々が集まる学びの場です。

スクラムを中心としたアジャイルコミュニティが集まる今年で3回目となるイベントです。今回も前回と引き続き新型コロナウィルスの影響でオンライン開催となりました。

前回はオフラインでの開催を計画していたところ急遽オンラインでの開催へと変更されましたが、さすが変化に強いアジャイル実践者たち、ピンチをチャンスに変えてオンラインだからこそできること、ということで「大阪」と銘打っているにも関わらず、日本各地のアジャイルスクラムコミュニティを巻き込んで全国規模のスクラムイベントに昇華してしまいました。今年はなんと20トラック約100セッション。まさに立場の異なる様々な人々が集まる学びの場でした。

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20トラック約100セッションの一覧表

会場はオンライン上の Discord サーバとなります。チケットを購入すると Eventribe のコードがもらえるのでそれを使って Discord で受付をします。受付を済ますと今回のために用意されたカテゴリにアクセスできるようになります。セッションは Zoom で行われ、セッションによっては miro や mural などオンラインのホワイトボードを使った参加型のものもありました。そうでなくても、Zoom のチャット機能や Discord への投稿などで登壇者と気軽にコミュニケーションを取ることもできます。

会場の雰囲気やセッションの内容から、肩の力を抜いて前向きにより良くしていきたいという想いが伝わってくるイベントだったかなと感じています。

『誰も嫌な思いをしない変化』Keynoteレポート

report by id:radiocat

speakerdeck.com

楽天の椎葉さんによるKeynoteです。スクラムで開発するということは変化へ適応していくことであり、それは誰かの行動を変えるということでもあります。だからとても難しいわけですが、椎葉さんが実践されてきたことをまとると次のような内容でした。

相手に期待したり、感情に踏み込むのではなく、自分自身の行動を変えることで相手の行動を引き出す

「この人のスキルがあればできるだろう」とか、「やる気を出してくれているので、きっとうまくできるだろう」のように相手側に結果を委ねる以外に、相手の行動を変化させるためにできることがあります。それは相手の行動を引き出せるように 自分の行動を変える ということです。

この話はマネジメント書などでも最近よく取り上げられる「アドラー心理学」や「行動分析学」にも通じるテーマだと思いました。そのように感じたのは私だけかもしれませんが、それくらい奥の深いテーマです。もし興味を持たれたらスクラムフェス参加者に詳細をお聞きになったうえで、以下のような情報も追いかけてみてはいかがでしょうか。

courrier.jp

さて、話を戻します。相手の行動を引き出して、「誰も嫌な思いをしない変化」を生み出すために、以下の2つのことを実践されているようです。

  • できていないことではなく、できていることを見る
  • 誰もひとりにしない仕組みをつくる

2つめの「誰もひとりにしない仕組み」については、スクラムマスターやプロダクトオーナーを孤独にしないように バディを組む体制 にしているとのことでした。たしかにこれらの役割は通常はチームに1人なので悩みを相談しづらい役割です。1人で思い悩んで立ち止まったりするよりも、バディを組むことによって互いに支え合い、学び合いながら前に進むための変化を選択する良い仕組みだと思いました。ただしスクラムの原則ではスクラムマスターとプロダクトオーナーは1人となっているので、その原則に逆行したスタイルであることは理解しておくべきです。手法だけ真似すると痛い目をみそうだなと思いました。きっと、実践されているチームはずっと2人体制にしたいわけではなく、あくまで変化を起こすための手段としての選択なんだろうと思います。

前に進むための選択

プロダクト開発を少しでもうまくやりたいと思ってスクラムに取り組んでも、「なんかスクラムじゃないかも?」と悩んでしまうことはよくあります。今回私たちが発表させていただいたアウトカム創造の取り組みの話(後述)もスクラムやっている話と言って良いのだろうか?という悩みの中で準備しました。私が今回のKeynoteの中で最も勇気をもらえたのが次の言葉です。

ウォーターフォールの中でやっていようと、職能横断型のチームになってなかろうと、スクラムをやろうとしていて、前に進むための選択をそのチームがし続けているんだったら、もうそれはスクラムやっていると言ってしまっていいんじゃないか

このイベントに参加した私たちはそれぞれの思いでスクラムに向かって取り組んでいるはずです。その誰もが嫌な思いをせずに変化するための、支えになるメッセージでした。

登壇レポート

今回のイベントでは弊社からも2つのテーマで発表させて頂きました。その内容についてご紹介します。

経験ゼロからはじめる!10年以上続くプロダクトのアウトカム創出戦略

speakerdeck.com

report by id:radiocat

今回の発表内容は昨年のスクラムフェス大阪で発表した 『スクラムちゃうがなと言われてもやってみぃひん?』 で取り組んだことの続きのエピソードです。2年前、スクラムフェスの実行委員もされている中村洋さんと秋元さんが開催していたスクラム相談会に参加して「単に開発スタイルをアジャイルに変えるだけではなく、ビジネスの成果を目指すのが理想」ということを学びました。

そこから1年はスクラムとは言えなくてもアジャイルの原則を土台にして、少しずつスクラムに近づいていくように取り組みました。そして、ある程度その開発スタイルがチームに馴染んできたところで、ビジネスの成果を目指すステージに向かいたいと思い始めました。そこで、チームで一番のベテランエンジニアにアウトカム創出の推進役としてプロダクトマネージャーを担当してもらい、ビジネスの成果を目指す開発スタイルに変えていきました。その2つめのステージの取り組みが今回の発表です。そこで、「これはやはり、本人の言葉で発表してもらいたい!」と思って、プロダクトマネージャーに声をかけてセッション応募しました。

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ベテランエンジニアと二人三脚のチャレンジ

スクラムフェスはスクラムの学びの場なので、今回のテーマはイベントが求めているテーマからは少し外れているようにも感じました。メインで発表してもらうことになったプロダクトマネージャーとも相談しながら、スクラムに関する学びの論点と、アウトカムに取り組んだ我々の取り組み内容がうまく合わさるように、丁寧に議論を重ねながら発表内容を組み立てました。まだまだ道半ばの取り組みを発信することはやや恥ずかしさもありましたが、スクラムを取り入れた時と同じく前へ進むための変化を起こす最初が一番大切で貴重な学びの機会だとも感じているため、今回の取り組みを発表できてよかったと思っています。また、「スクラム相談会で教えていただいたことを自分たちだけの学びにしない」という恩送りの意味でも、教えて頂いて一通り取り組んだ結果をアウトプットできてよかったです。

同じような課題を抱えてプロダクトマネジメントに取り組んでいる方々の参考になれば幸いです。

ラクスに入社8ヶ月、楽楽販売開発チームが課題ドリブンで少しずつスクラムっぽくなってきた

speakerdeck.com

report by id:rakurakukawano

マネージャーが忙しくて現場が回らないということはよくあることかと思います。スクラムというフレームワークには自己組織化/自己管理を促す仕組みが盛り込まれていて、スクラムのプラクティスを取り入れることで管理コストを下げるこができた事例として、楽楽販売開発課での取り組みを紹介させて頂きました。

また、スクラムにはいろいろなプラクティスが含まれていますが、それらを必要に応じて課題に合わせて少しずつ取り入れていくことで、今の業務プロセスをスクラップ&ビルドすることなくムリせず改善していけるという事例にもなっています。

さらに、独自の切り口として、メンバーの自律を促すために『選択肢を増やす』ということにフォーカスしてまとめています。自律できないのは選択肢が限られているから。選択肢を増やすことで自律できるようになる。メンバーが自律できれば管理コストが下がるだけでなくより有機的でスケール可能なチーム/組織になることができる。

これらの知見が成長する組織のさらなる成長に役立ってくれたらいいなと思います。

おわりに

昨年に続き、当日はたくさんのセッションが同時進行し、イベントが終わってからもそのセッションを録画で見ることができるためボリュームたっぷりで学びの多いイベントです。有料イベントのため一般公開はされていませんが、当日の参加者と一緒に閲覧することはOKとなっているため、今後は各所のコミュニティーでサテライト的なイベントも開催されると思われます。ご興味がありましたら、そのようなコミュニティイベントを探して参加してみてはいかがでしょうか。


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