はじめに
皆さん初めましてseahoseTです。
今回は自分のパソコンからサーバーを操作する時に使うリモートアクセスツール、『Rlogin』について紹介していきたいと思います。
目次
Rloginとは
Rloginとは自分のパソコンからサーバーを操作する時に使うリモートアクセスツールです。ターミナルソフト、もしくはSSHクアイアントなんて呼びます。Macには「ターミナル」というそのままの名前のソフトが標準で入っています。Rloginとはターミナルソフトの中の一種です。
Windowsで使えるターミナルソフトとしては、Tera Termや PuTTYなどが有名です。私の所属するインフラ開発課では主にTera Term、Poderosa Terminal、MobaXterm、Rlogin、この四種類のターミナルソフトが使用されています。この記事では主題にもあるようにシンプルで使いやすく、動作も軽快なRloginを紹介していきます。
Rloginのインストール
今回紹介するRloginはフリーソフトなので誰でも無料で使用することが出来ます。Rloginダウンロードは下記のリンクからできます。
Rloginの起動に必要なファイルのダウンロード
リンク(Rlogin公式サイト)から進んだ先から、インストール・アンインストール欄のインストール・アンインストールを選択。Githubを選択
Rloginをダウンロードする手法はいくつかありますが、今回はGithubからダウンロードを選択します。
※Rlogin公式サイトのリンクが古い物のようであり、現在リンクが切れています。Rlogin最新の実行ファイルを選択
Rloginのバージョンが最新の物をダウンロード。今回は現時点での最新であるRLogin-2.26.1、実行プログラム64bit版のRloginをダウンロードします。
上記の手順3つでRloginのインストール作業は完了です。Rloginをダウンロードしたフォルダの中にはRloginの実行ファイルが入っているので、Rlogin実行ファイルを起動するだけで使用することが出来ます。ここからRloginのランチャーを起動して追加の作業を行う必要はありません。
Rloginを使ってサーバに接続してみる
接続先の登録
Rloginの実行ファイルを起動すると以下の画像のような画面が出てきます。Rlogin上の「新規」の項目を選択することで接続先の追加を行うことが出来ます。
※黒いところは筆者のRloginで使用している物が記載されていたので消してあります。
接続先の情報設定
①エントリー(上):見出し。わかりやすい名前を付けましょう。
②コメント(下):エントリーの説明を記載します。
③プロトコル:Rloginで接続する際のプロトコルを設定します。デフォルトでsshに設定されています。基本的にはsshでOK。
④ホスト名:Rloginからの接続先のホスト名を記載します。IPアドレスでも、DNSの設定が為されていればドメイン名でも良いです。
⑤ログインユーザ名:「root」などRloginでログインしたいユーザの名前を入力します。
⑥パスワード認証の方式によりパスワード or パスフレーズ:ログインユーザ名に対するパスワード、あるいはパスフレーズを入力します。
⑦SSH認証鍵:認証鍵が必要な場合はここで認識キーのファイルを選択します。
上記項目の記入完了後、「OK」を選択することで接続先の追加は完了です。
サーバへ接続
Rloginで今まで接続をしたことがないサーバに対して接続を行うと画像のような確認が出ます。「OK」を選択して次に進みましょう。
「OK」を選択するとリストの更新の確認が出るので、ここも「はい」を選択しましょう。
ログインが完了すると以下の画像のような画面が表示がされます。これにてサーバ接続の一連の流れは完了です。
Rloginの基本機能
画面分割機能
Rlogin上上部のアイコン(画像)を選択することで、画面を分割することができます。 分割した枠内でそれぞれサーバとの接続を行うことが出来るので、並列で作業を進めたいときなどに役立ちます。分割数に際限は無いので自由に枠を増やすことも出来ます。
ファイル転送機能
実行環境(今回はwindows)とSSH先(今回Linux)でファイルの転送を行う機能がRloginには備わっています。赤枠がwindows、青枠が接続先のLinux側のフォルダになっています。
Rloginのオプション
ログファイルの出力
Rloginでは、接続先の設定を行う画面で様々なオプションを設定することが出来ます。
一覧の中から、ヒストリーを選択しログを出力したいフォルダを選択することでRlogin上で操作ログのファイル出力が可能になります。
ショートカットキー
Rloginではショートカットキーを追加することも可能です。オプションの画面からキーボードを選択することでショートカットキーの設定が行えます。「新規」を選択すれば、任意のショートカットキーを設定できますし、既存のショートカットキーを編集して自分の使いやすいキーに変更することなどもできます。
オプションを標準設定にする
Rloginでは設定したオプションのデフォルトが各接続先に紐づいたものになります。しかし、接続先毎にオプションを設定しなおすのは面倒くさいですよね。そこでオプションの標準設定化を行います。Rloginではオプションを全体の共通設定にすることが可能です。全体に反映させたいオプションを持つ設定先に対し、標準の設定にするを選択すれば完了です。
※オプションを標準設定にする場合、接続先のポートフォワードなどの情報も共有されてしまうため、接続情報などを設定せずにオプションのみを設定した接続先を準備することがおすすめです。
Rloginと他のターミナルソフトとの比較
RloginとTeraTerm
- ウィンドウ分割機能
TeraTermではウィンドウを分割する機能がありません。Rloginでは標準で備わっているので並列で作業が行いやすいですね。 - 接続先名が自由
TeraTermが接続名がIPアドレス固定なのに対し、Rloginでは任意の接続名を設定できます。視覚的に管理が行いやすいですよね。 - ファイル転送機能
Rloginではファイルを転送する機能が備わっています。これもTeraTermと比較した時に使いやすいポイントですね。
RloginとPoderosa
- 動作関係
RloginはPoderosaの要素を取り入れており、機能が他のソフトと比較してあまり差がありません。起動が遅い、動作が安定しないなどの声が見られますが、コマンドインクジェクションが強固であるなどメリットも多く存在します。差別化点を図るならば、ウィークポイントとしてよく挙げられる動作関連を意識してRloginとどちらを使用するか選択するとよいと思います。
RloginとMobaXterm
- 文字関係
MobaXtermと比較した時、基本的にはRloginよりMobaXtermの方が機能は優れています。Rloginに備わっている機能はほぼ、MobaXtermにも備わっていますし、追加の機能も豊富です。差別化できる点としては、言語関係になります。MobaXtermではUIなどの日本語化はできず、日本語の入力を行うこともできません(読み込みは可能)。また、文字コードはUTF-8のみしか使用できないものとなっています。機能だけみたらMobaXtermに軍配が上がりますが、文字に関する扱いやすさを取るならRloginを使用する利点が有ります。
おわりに
今回はターミナルソフトのRloginについての解説を執筆させていただきました。AWSの普及などでサーバに対して触れる機会が増えた昨今、この記事が誰かの助けになれば良いなと思います。ご高覧ありがとうございました。
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