はじめに
こんにちは、strongWhiteです。今回は大阪オフィスで開催された10月ビアバッシュをご紹介いたします。 前回の記事はこちら↓ tech-blog.rakus.co.jp
発表一覧
前回に引き続き、今回もオンラインでつないで東京オフィスのエンジニアと合同で開催することとなりました。 以下が今回の発表一覧です。多くの方に発表していただきました!
自由枠(質疑応答込みで13分)
- サービスの品質を考える
- 異文化間の開発で感じたこと
- かみせんを通して見えたこと
- akkaでたこ焼きを焼く
LT枠(5分厳守)
- my favorite UI
- 続・キャラ立ちのすゝめ
- コピペにする?共通化にする?それとも抽象化?
- 初めての育休
全体に触れると長くなってしまうため、個人的に気になった発表をピックアップしてご紹介いたします。
個人的に気になった発表
サービスの品質を考える
「品質のよいサービスとは何か」に関するお話です。
ここで言う"品質"とは、弊社製品の利用形態である"クラウドサービス"においての品質です。
"品質がよい"とはすなわち"ユーザーに使われるもの(選んでもらえるもの)"であり、"ユーザーに使われるもの(選んでもらえるもの)"とはすなわち"顧客満足度が高いもの"ということになります。
品質には複数要素があり、当たり前品質・一元品質・魅力品質・無関心品質、etc などさまざまです(この考え方を「狩野モデル」と言います)。
「ホテル予約」を扱うクラウドサービスなら、当たり前品質とは例えばログインできる、検索できるなど。魅力品質ならばホテルまでの移動ナビゲーション機能が付いているなどです。
上記は一例ですが、大事なのは"顧客にどのように響くかを考える"と言うこと。それこそがすなわち"品質のよいサービスを考える"と言うことになります。
この辺りはいわゆる上流工程で考え出され、下流工程を担当する開発者からはブラックボックスになりがちですが、開発者目線でも、この要件(機能)が顧客にどんな価値を届けられるのかを意識することは大切だと思いました。
異文化間の開発で感じたこと
オフショアのエンジニアとの共同開発に関するお話です。
突然ですが弊社はベトナムのホーチミンに子会社が存在し、現地のエンジニアと共に開発を行っています。
弊社のように、海外に拠点を構えて共に仕事をしている会社は多いのではないでしょうか。そこで問題になるのが"文化の違い"です。
日本では「基本的に毎日定時までは業務に従事する」ことが普通だと考えますが、海を越えると「業務が一段落すれば、午後から全員有休を取る開発チーム」が存在する国もあるようです。
これはその国にとっての"常識"なので、何も悪くありません。
我々はよく自分たちの常識で物事を考えがちですが、異文化間で開発する以上、相手の文化の違いを理解しながら開発を進めることが必須です。
コミュニケーションに関しては「言わなくても伝わる」と考える文化と「言われないことは取り組まない」と考える文化、スケジュールに関しては「5年先を見据えてスケジュールを立てる」文化と「1日先だけスケジュールを立てる」文化などさまざま...
私もベトナムのエンジニアとコミュニケーションを取る機会があるのですが、どうすれば自分の言いたいことが伝わるかや、自分の言ったことが不意に相手を傷つけていないかを常に考えるようにしています。
お互いを理解し合う心構えこそが重要ですね。
- information
- エリン・メイヤー (2015) 『異文化理解力 - 相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養 』 英治出版
my favorite UI
発表者のお気に入りUI...ではなく、オシャレなUIが裏目に出てしまったお話です。
ここで言う"UI"はソフトウェアに限らず、街なかに溢れるさまざまなものを指します。
公共のゴミ箱や車止め、お店のドアなど、設計者は何か意図があってそのつくりにしているはずですが、ユーザは期待通りに使用してくれない場合があります。車止めの例だと、期待する使い方としては正に「車止め」なのですが、上面が平らな作りになっているためゴミ箱代わりに利用される...など。
車止めの例はまだ笑い話で済みそうですが、本来の使い方をされない(=想定外の使い方をしている)ことはソフトウェアの世界だと重大な不具合に繋がりかねません。
そうならないためにも開発時に入念なテストが重要ですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。記事の中でご紹介できませんでしたが、今回は今年度入社された方と、ベトナムのエンジニアによる自己紹介LTもあり、いつも以上に和気あいあいとした雰囲気になりました。
今後もビアバッシュの内容はブログという形でレポートしていきますので、どうぞお楽しみに!!