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【Meetup】持続可能な大規模SaaS企業の開発戦略/IaC、技術的負債、オブジェクトストレージ、デリバリー

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はじめに

技術広報のitoken1013です。
いつもラクスのエンジニアブログのご購読、そしてエンジニアイベントへのご参加、ありがとうございます!
今回は9/16(水)に行われたラクスMeetup『持続可能な大規模SaaS企業の開発戦略』を紹介させていただきます。
イベントにご参加いただきました方も初めてご覧になる方も、4名のエンジニアの発表内容をご覧いただけますと幸いです!

rakus.connpass.com

イベントテーマ概要

本日は以下の計5つの「中小企業を強くする」ための大規模クラウドサービスに関わるアプリケーションエンジニア、インフラエンジニアから発表をさせていただきました。

上記どのプロダクトもおかげさまで拡大を続けていますが、裏側ではエンジニアがプロダクトを持続的に開発・運用するために日々工夫を重ねています。
今回はラクスの開発組織に根付く費用対効果を考え、やるべき最適な対策をとる文化をアウトプットすべく、各プロダクトでの取り組みを発信させていただきました。

発表の紹介

長期的に考える技術的負債マネジメント戦略

「負債を返すチャンスは来るので、そのチャンスを逃さないために諦めずに負債の局所化や新しく作り込まないなど準備をしておくのが大事
今回のMeetupのコンセプトを象徴するようなコメントですが、トップバッターであるやなせ(メールディーラー担当)から出てきた言葉でした。
これまでのMeetupでも度々登場してきたメールディーラーは歴史が深く、いわゆる「技術的負債」と向き合う機会も度々あります。
今回はあらためて技術的負債とは何なのか、そしてどのように立ち向うべきかを、やなせの経験と理論を踏まえて語らせていただきました。
会計的な負債と比較した場合の見えにくさ、またビジネスの側面も踏まえての方法論は多くのエンジニアに参考にしていただけると思います。

speakerdeck.com

DB容量肥大化への取り組み

次の発表は「データの肥大化問題」がテーマです。
Webデータベースである楽楽販売を担当する山内より、その製品の特長上、深刻となったデータ量の問題に「Cloudian HyperStore」というオブジェクトストレージを導入して対処したエピソードを発表させていただきました。
アプリ・インフラどちらにも多大な影響を与える一大プロジェクトでしたが、今後も持続的に楽楽販売を利用いただける環境を作り上げるため、山内をはじめとするチームは主に3つの課題と対峙しました。
データ量に関する問題は長くプロダクトを運用していく上で避けられない問題です。
現在同じ問題を抱える方には、今回の発表からヒントを得ていただけると幸いです。

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4年間のレガシーシステム運用から学んだトラブル対策の取り組み方

運用のスペシャリストとして配配メールとCurumeruの2プロダクトに関わる西尾より、運用面からプロダクトを支えるためのプラクティスを発表させていただきました。
どんなに緻密に作ったプロダクトでもトラブルを全て未然に防ぐことは難しいものです。
特に西尾が関わるプロダクトはメール配信サービスであるが故、以下の3フェーズそれぞれでプロダクト固有の問題、またメールプロトコルや業界固有の問題を抱えています。

  • メールを「作る」
  • メールを「送る」
  • メールを「届く」

今回の発表では未然にトラブルを防ぐことに全力を注ぐのではなく、起こってしまったトラブルに如何に迅速に対応するかを語っています。
サービスの外側・内側それぞれで学びとなるプラクティスが提供できる内容です。

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Infrastructure as Codeによるインフラ構築の自動化により、オペレーションミスを防ぐ仕組みづくり

最後にインフラエンジニアである山村よりインフラエンジニア目線での技術的負債とは何か、そしてInfrastructure as Codeを中心とした技術的負債への対処方法を発表させていただきました。
チャットディーラーの運用・保守をメインに担当する山村ですが、着任より現在に至るまで様々な技術的負債に着目する中、特に「共有不足で実装内容のブラックボックス化による負債」には強い問題意識を持っていました。
解決策として編み出したプラクティスは属人性の解消のみならず、いまや作業工数としても大きく寄与するソリューションとなっています。
インフラ・アプリに関わらず、どのエンジニアにも是非ご参考にしていただきたいプラクティスばかりです。

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おわりに

持続可能な大規模SaaS企業の開発戦略、いかがでしたでしょうか?
ラクスは多様なSaaSを長く開発し続けることで、費用対効果を考え、やるべき最適な対策をとるための戦略と思考が根付いています。
今回の4名のエンジニアの発表より、その一端を感じ取っていただければ幸いです。

次回はそんな多様なSaaSからフロントエンドに特化したテーマで、10月にMeetupを開催予定です!
Vue.js、Typescriptなどのモダンなフロントエンドにご興味のある方は、ぜひconnpassをウォッチいただければと思います!

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